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金山 正明

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第45回 この人に聞く!~人・組織が羽ばたく時~

2021/10/24

フリーアナウンサー 山口智子 様(其の1)

今回の対談は、フリーアナウンサーの山口智子様にご協力頂きました。
山口さまは、22年間アナウンサーとしてキャリアを積んでこられ、現在はフリーアナウンサーとしてはもちろん、声と話し方、聴き方の講師としても活躍されています。
また、大の日本酒好きと言うこともあって、日本酒酒蔵様の物語や込められた想いを伝える酒蔵ナビゲーターとしての活動もされています。
今回は、そんな山口様の紹介と共にアナウンサーとして歩みにフォーカスしてお話を伺います。

金山:まずフリーアナウンサーという方とお話しをするのがはじめてなのですが、イメージするのはテレビやラジオなどのメディアで司会をしたり、物事を伝達するような役割を持った方が浮かぶのですが、具体的にどのようなお仕事をされているのでしょうか。

そうですよね。
フリーアナウンサーというと、皆さんテレビで活躍されているフリーアナウンサーさんをイメージすると思うのですが、私の仕事は多岐にわたっていて、今現在は話し方の講師の仕事と司会、インタビュワー、などが中心ですかね。
いわゆる声を使うお仕事はなんでもやっていますね。
そして、私はラジオ出身なので、TBSラジオや都内のFM、AM局でリポーターといったお仕事が多いですかね。
ラジオでは700以上の現場から中継リポートをし、1000人を超える著名人、経営者の方へのインタビューを経験してきました。

金山:1000人ですか!?
すごいご経験ですね!
声を使うお仕事はなんでもやっているとの事ですが、現在のキャリアのスタートはいつになるのでしょうか?

大学卒業と共にラジオの世界に

そうですね。
大学卒業してからずっと声を使ったお仕事をしています。
大学卒業後最初に就職したのが、江戸川区にあるFMえどがわという小さなコミュニティFMでした。とっても小さい局なので、全部の業務をやらせて頂けて、いわゆるアナウンサーでイメージするようなニュース読みや天気予報、交通情報のほかにも、現場に行って中継リポートを江戸川区内の色んなところから飛ばしたり、司会とか番組制作、AD業務や営業、音響卓に座ってミキサーの仕事もやったりしましたね。
いわゆるアナウンサーの仕事というよりは、ラジオ局業務全般といった感じですね。

金山:そうなんですね。
かなり幅広く業務をされていたんですね。
アナウンサーのお仕事ってあまり身近ではないので、山口さんのお話しはとても興味深いですね。
FMえどがわには何年いらっしゃったんでしょうか。

FMえどがわには3年勤めました。
その後ですね、もうちょっと大きなところで挑戦したいなという気持ちがずっとありましたので、TBSラジオに転職しました。
TBSラジオの954情報キャスターというお仕事でしたが、こちらでも色んな経験を積ませて頂きました。
TBSのラジオカーを運転して、イベントや道の駅とかに行くのですが、私の場合は、永六輔さんの番組の乙女探検隊というコーナーをやっていたのですが、例えばタレントの清水ミチコさんは昔笹塚というところに住んでいらっしゃって、そこの思い出の場所を歩きながら取材したり、当時の話しを聞きながら町を紹介するといったことをやっていました。
他にも、ラジオで流れる交通情報があると思うのですが、そういった交通情報のキャスターも担当させて頂きました。

金山:私の場合千葉に住んでいるので、BAYFMですが車でラジオを聞くことがあるので、イメージ湧きます!
ラジオ局のアナウンサーといった感じですね。
着々とアナウンサーとしてのキャリアを積み上げてきた印象ですが、今までのキャリアの中で大きなインパクトを与えた出来事とか転機となった出来事などあれば教えてください。

それはやっぱり一番は就職活動ですね。
当時就職氷河期とも呼ばれていましたが、アナウンサーとしての就職ってとっても狭き門でして、内定を頂けたのが1社だけだったんです。
競争率が飛んでもなく、いわゆる都内のキー局といわれるフジテレビ、TBSというところでは、書類の段階で落とされ、地方局でも書類で落とされ、ようやく進んで飛行機で全国各地飛び回って面接を受けに行ったものの最終で落とされました。
最後の最後、諦めきれずに、都内にコミュニティFMがあるということを知って、電話をかけまくり、1社だけ面接に来てくださいと言われて行きまして、そうしたら卒業式の日に内定のお電話を頂けたんです。

小学生の頃から追いかけたアナウンサーという夢

小学生の頃から追いかけたアナウンサーとしての夢。
ようやく拾っていただいたFMえどがわに入って物凄く楽しかったんですけど、コンプレックスはずっと抱えていました。
周りの同い年の同期の子は、地方局就職して、いわゆるアナウンサーとして華やかに活躍している姿を見て、自分はなれなかったみたいなコンプレックスはどこかにありましたね。
FMえどがわ時代、本当に色んなことをやらせて頂いて、とっても毎日楽しくて充実していて、そこで自信をつけたんですけど、やはりどこかにコンプレックスはあり、大きなところで挑戦しようとTBSラジオに就職しましたが、そこでもラジオだしなとか、テレビもやりたかったなとか、自分の中ではずっと悶々としたものはありまして、それがようやく晴れてきたのはここ数年ですね。

金山:そうだったんですね。
周りからは華やかで充実したキャリアに見られたと思いますが、コンプレックスを抱えてらっしゃったんですね。
とても意外です。
ようやく晴れてきたのはここ最近ということでしたが、次週お話しの続きを聞かせてください。

インタビュイー

フリーアナウンサー山口智子様
HP:https://linktr.ee/tomokogussanmitsuki

事業内容:
・フリーアナウンサー
声と話し方、聴き方の講師
・酒蔵ナビゲーター
※Podcast「酒蔵トーク SAKE魂」
https://pods.link/dxCqrXhQjpZbX