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金山 正明

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第44回 この人に聞く!~人・組織が羽ばたく時~

2021/10/17

湯澤社会保険労務士事務所 代表 湯澤悟様(其の4)

3週にわたり、湯澤社会保険労務士事務所 代表の湯澤悟様にご協力頂きました。
今週は最後の結びとして、私が今回の対談から得た学びと気づき、そして人、組織の育成に活かすためのポイントをお届けします。

今回湯澤様様との対談で一番印象に残ったことですが、パワハラの問題も、最初は単なるボタンの掛け違い、コミュニケーションエラーからスタートするものなんだと教えて頂きました。
また、パワハラ候補者の半数以上が無自覚者であるということ。
この事実にはとっても驚きました。

知らぬ間にパワハラの問題に発展することがあるということですよね。
そんな事実を知り、私たちにできることは何なのか。
少し考えたことをまとめてみました。

対話を大切にする

日々のちょっとしたコミュニケーションのズレ、誰にでもあることだと思います。
心の中では思っていても、相手に伝えるまでもないかなと思って過ごすこと。
こういったちょっとしたことの積み重ねで関係性の質を悪くしてしまい、大きな溝になっていく。
誰もが分かっていることだと思いますし、当たり前のことかもしれません。

ただ、仕事をする上で、生産的かどうかという観点で、対話の時間をないがしろにすることってありませんでしょうか。
ビジネスなので、生産性を求めることは当たり前かもしれませんが、ちょっとしたボタンの掛け違いは気づいた時に直しておくことが良いと感じました。

よく、「ありがとう」と「ごめんね」はその日のうちにと言いますよね!
それも直接相手に伝えられるとより効果的です。
対話の時間は、関係の近い人ほど大切にすべきだと思います。

客観的資料が自覚を促す

湯澤様の研修では管理職教育用Web適性検査「パワハラ振り返りシート」という診断ツールを使うそうですが、そういった診断ツールは客観的資料で自らが気づく良いきっかけになりそうです。
社内でパワハラが顕在化している場合には、ぜひ取り入れたいものですね。

予防と言った観点で言えば、FFS理論やDiSC理論に基づいた行動特性診断ツールを使って自身の特性と日々のコミュニケーションを振り返る時間を持つのも良いでしょう。

また、ストレングスファインダーを用いて読書会をして、チーム内でお互いの強みを知るワークショップをすることも効果的でしょう。
自分自身を客観的に理解すること、そしてお互いの違いを理解することは、パワハラ予防につながることはもちろん、関係性の質の向上につながることでしょう。

※管理職教育用Web適性検査「パワハラ振り返りシート」についてはこちらをご覧ください。
https://office-yuzawa.com/pawahara/

問題に気づいたらすぐに相談を!

ハラスメントの問題が起きない組織づくりをしていきたいと誰もがそう思うでしょう。
ですが、近年職場のいじめ・嫌がらせに関する相談は増加傾向にあり、コロナ禍でリモート勤務が増える中、その実態はより見えにくく複雑化しています。
そういった中、少しでも問題に気づいたならば、他人事とせず、まずは担当に相談をしてみる。
担当は、専門家に相談してみる。
組織に属する一員として、ともに環境づくりをするという一人ひとりの意識が、会社組織を変えていくのだと思います。

一人の百歩より、百人の一歩!ハラスメントの問題が起きない組織づくりを目指して、それぞれが小さな一歩を踏み出せるようにしていきたいですね。

今週は湯澤社会保険労務士事務所 代表の湯澤悟様との対談から得た学びと気づき、そして人、組織の育成に活かすためのポイントをお届けしました。
ご協力いただきました湯澤様には感謝申し上げます。
これからの益々のご発展をお祈り申し上げます。

会社情報

会社名:湯澤社会保険労務士事務所
本社:東京都中央区東日本橋3-6-6 さつきビル5階
コーポレートサイト:https://office-yuzawa.com/
事業内容:・パワハラが起きない組織づくり専門コンサルティング
・パワハラ予防・対策研修
・管理職教育用Web適性検査「パワハラ振り返りシート」(共同開発者)