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高松 秀樹

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第38回:斜陽産業における変化・成長企業

2021/09/04

インキ浸透印の最大手、印章関連や文房具メーカーの「シヤチハタ」さん。

ペーパーレス化やDX化が進み、「ハンコが不要」になってくるなど逆風の中で次々にヒット商品を生み出しています。

最近では、小さなお子さんの手洗い練習用にと、30秒以上石鹸で洗い流すと印影が消える「手洗い練習スタンプ おててポン」が30倍の売上を記録したり、複数色を混ぜた朱肉「わたしのいろ」が即日完売するなど、ユニークな商品が話題となっています。

実は、「シヤチハタ」さん。社名を「シャチハタ」と思われがちですが、ロゴのバランスを重視し、「ヤ」が大文字なことはあまり知られておりません笑

さらに言えば、コロナ禍が訪れる25年も前から電子印鑑の開発を進めてきたことも、あまり知られておりません。

以前から取り組んでいたことが実を結び、コロナ禍での「ハンコを押すためだけに出社するのはいかがなものか!」などの議論も追い風となり、電子印鑑システム「Shachihata Cloud」サービスはコロナ前の「月2,000件程度」の申し込みが21年3~6月の「4ヵ月では27万件」に急増し、デジタル事業を急拡大させているのです。

法律や世の中の変化を行政や社会のせいにすることなく、「常に未来を見据え」、新たなアイデアや発想を走らせ、「Try&Error」を繰り返すことで、事業の延命をはかったり、業態をも変換させ、成長を続けています。

斜陽産業とみられる業界、職種の方々が見習うべきヒントが満載の会社なのです!

35年以上前、社会人になった高松ですが、初めてシャチハタを作った時の、なんだか大人になったような、誇らしい気持ちを思い出しました。