第256回 部下が育たない理由は、リーダー自身の「自己対話」にある
2026/04/20
「なぜあの人は同じ失敗を繰り返すのか。」
「フィードバックしても変わらない。」
そんな悩みを抱えるリーダーは少なくありません。
しかし、問題の根はしばしば部下側ではなく、リーダー自身の内側にあります。
具体的には、自己対話の不足です。
実は私は自己対話が趣味。気づけば自己対話しています。
そして、これが人としての成長の土台だと確信しています。
自己対話とは何か
自己対話とは、自分の感情・反応・価値観を、自分自身に問い続けるプロセスです。
部下とのやりとりで感情が動いたとき、その場でこう問います。
1.気づく
「今、自分はどんな感情になっているか」と認識する。ここで客観的になれます。
2.問う
「なぜそう感じたのか?」自分の反応のトリガーを探ります。
3.掘る
「その感情はどこから来ているのか?」自分の価値観や過去の経験まで問いを向けます。
4.本質へ
「結局、自分はどうしたかったのか? 何を大切にしているのか?」
この問いに終わりはありません。
深さも無限にあります。
そして、この習慣があるリーダーとないリーダーでは、部下への関わり方がまったく違ってきます。
自己対話がリーダーに与える3つの変化
1.自分の反応パターンに気づき、感情的な判断が減る
2.言語化力が上がり、フィードバックの質が変わる
3.視野が広がり、部下の行動の背景が見えてくる
どんなマネジメント手法も、この土台なしでは機能しません。
自分が何に反応し、何を大切にしているかがわかってはじめて、部下への言葉が腑に落ちるものになります。
人が育つきっかけは、いつも他者との摩擦
自己対話は、ひとりで完結するものではありません。
部下の言動に「なぜそう感じたのか」と揺らいだとき、会議で想定外の反応が返ってきたとき…
そこに問いが生まれます。
自己対話は、すべての成長の土台。
そして、そのきっかけはいつも他人。
人は人で磨かれる。
自己対話が、磨きをかける。
リーダーが自己対話を深めるほど、部下との対話も深まります。
同じ言葉でも、その奥にある文脈や感情を読む力が育つからです。
「わかった」と思っていた部下のことが、実は全然わかっていなかった。
そう気づくリーダーほど、人を育てるのが上手くなります。
今日から使える、3分自己対話の習慣
むずかしいことは何もありません。
会議のあと、1on1のあと、ちょっとした違和感を流さないだけでいいのです。
<実践ヒント>
「あれ、なんであの場面でこう感じたんだろう?」
その問いを持ったまま、3分だけ自分と話す。
最初は、手帳に一行書くだけでもかまいません。
それを積み重ねることが、最も確実な人材育成の起点になります。
自己対話は、特別なメソッドでも難しいトレーニングでもありません。
ただ、自分の声を聞くことをやめない、ということです。
リーダー自身が変わると、チームが変わります。
その変化は、内側から始まります。
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