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益田 和久

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第171回 動画作成

2024/06/13

ここのところ、動画の作成編集をちょくちょくやっています。
一つは従業員向けのスキル教育(意識啓発)系の動画、一つは団体のイベント記録動画、一つは会社の商品サービスの紹介動画です。
主旨も異なり、求められているクオリティも違いますが、一定の共通点もあるように感じます。

まず基本的にスタンスとして、視聴(活用)もらうことが大前提にあります。
YouTubeやTikTokと違って、特定多数の視聴対象者が決まっているので、主催者の告知や案内次第ではありますが、やはり内容は重要だと思います。
弊社がリリースするのは教育用動画がメインであり、その企業や自治体からのご依頼で作成しているので、対象者にとって”必要”とされている内容ではあります。
必要であるが故に、わかりやすいものなのか、使いやすいものなのか、学びの多いものなのかは問われます。

教育用動画作成をする上で、こだわる部分はいくつかありますが、以下の5点でしょうか。

①ストーリー仕立てにする。 
動画はストーリー仕立てにすることで視聴者の興味を引きます。
登場人物を設定して日常業務や思考プロセスを描くことで、実際の業務に近い感覚で視聴できます。
ロールプレイ形式の映像は具体的なトークスクリプトも学べて、参考になったという評価をいただきます。

②再現映像で当事者意識を持たせる。
再現動画を含めることで、自分が体験しているような感覚で動画を視聴できます。
本人の視点と客観的な視点の2つのカメラで撮影することで具体的な動作を想像しやすくなります。
ビジネスマナー等の所作、職場での軽作業やシステム操作などは、機械の作業などの映像はこの手法が向いています

③テロップのタイミング。
テロップを入れる場合、手順ごとに細かく切り分けて、ひと目で認識できる文字量にしています。
当たり前ですがテロップがあると誰でも読みます。
読み終わる前に次の映像(場面)になってしまうと、巻き戻しをして再度視聴しないといけないからです。

④背景や意図を伝える。
オペレーションの手順やポイントの説明がメインの場合でも、なぜその手順が必要なのかの背景や意図を伝えること、そして説明の後にまとめ的な解説をいれると、理解度が高まります。

⑤正しい例(OK)と悪い例(NG)の比較。
正しい例だけでなく、悪い例を示すことでその差分から正しい方法が印象に残りやすくなります。
特に「ありがちなNG」があると、よりOKの内容がわかりやすくなると思います。

この他にも留意する点はまだいくつもあると思いますが、根底にあるのは視聴者目線です。
いずれにしても教育用動画は、今後の労働市場環境を鑑みたときに、その需要は更に高くなっていくことは間違いないと思います。
これまで以上、動画教材の企画・撮影・編集スキルを高めていきたいと感じている今日この頃です。

次回は違う角度から掘り下げてみたいと思います。