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岩田 徹

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第23回 イニエスタ

2021/05/21

2021年5月11日。
サッカー・J1のヴィッセル神戸は、元スペイン代表M Fアンドレス・イニエスタ選手(37)と新たに2年契約を結んだことを発表しました。

イニエスタ選手に関する重大な発表を行いますと前日に事前告知があり、
1年前の中村憲剛選手の引退記者会見と同じパターンでしたので、
あのイニエスタが引退するのか?
と少し胸騒ぎしましたが、引退ではなく契約の延長で嬉しく思いました。

契約の記者会見でイニエスタ選手は以下のように話されました。
「自分にとって周りから信頼を感じられている、大切にしてもらえていると感じることが
何より大事なことです。この新たに始まる挑戦はまだまだ続きますが、
自分が3年前ここに来た時に感じた熱い思いと同じ思いで、
この挑戦に挑み続けたいと思っています。」

また楽天ヴィッセル神戸代表の三木谷社長は、
「世界NO.1のテクニック、サッカー頭脳は予想をはるかに上回るものだった。
それ以上に、利他の精神というか、チームを思いやることや、チームだけでなく周囲の人で
あったり社会の人であったり、そういうものへの思いやりがある。
エル・クラシコでレアルサポーターがスタンディングオベーションをするのは
アンドレスだけだと思いますが、その意味が本当によりわかるなと思います。」
とおっしゃられていました。

ヴィッセル神戸をアジアNO.1のクラブにするために、
大幅な年俸ダウンも了承して残留を決めたイニエスタ選手。
私が応援する川崎フロンターレにとっては厄介な相手ではありますが、
イニエスタ選手が日本にいることで、日本サッカー全体のレベルアップにもつながります。
今後の活躍にも期待しています。ありがとう、イニエスタ選手!

〜中小企業の採用・育成のヒント〜

超一流の選手が大幅な年俸ダウンを受けてもなお、
サッカー人生をかけて成し遂げたいミッションがある。
クラブからの期待、信頼を感じ期待に応えようと努力する。
クラブ側もサッカーの実力だけでなく人間性を含めて認める、信頼する、大切にする。

会社、社員に置き換えた場合、いかがでしょうか?
大幅な年収減を受け入れてでも成し遂げたいミッションはありますか?
会社から期待され、信頼され、大切にされるだけの実力を身につけていますか?

エース人材が利他の精神を兼ね備え使命感を持って挑み続ける組織は、
周囲もいい影響を受けて、きっと強い組織になると思います。