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豊岡 厚惠

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第40回 社員スタッフの「本来の仕事の役割」とは

2022/08/03

社員スタッフの『本来の仕事の役割』って何でしょうか。 

例えば、 ホテルや飲食店のホールスタッフさんの仕事を思い浮かべてください。 

まずは、
ご来店のお客様をお迎えし、お席にご案内します。
そして、注文をお聞きして、お料理やお飲み物を提供します。
お料理を召し上がった後、お会計をしてお見送りします。
あとは、テーブルのお片付けをする、

といった
このような一連の流れが思い浮かびますでしょうか。


ではここで、質問です。

このホールスタッフの本来の仕事の役割とは何だと思いますか?


お客様にご注文のお料理やお飲み物を正確に運ぶことでしょうか。
「いらっしゃいませ」と言ってお席にご案内し、空いたテーブルの後片付けをすることでしょうか。
レジでミスなくお会計をすることでしょうか。

これらももちろん仕事の役割でしょうが、

「本来の仕事の役割」ではありません。

ホールスタッフの本来の仕事の役割というのは、
全てのご来店のお客様に
「この店選んでよかった」
「良いお店だな~」
「またここに来たい」

と幸せな感情を感じていただける接遇接客でお客様を「もてなすこと」。
予想外や想定外の感動を与えることなんです。

ですので、
お料理やお飲み物を運ぶことが本来の仕事の役割ではないんです。 
〝ただのお運び″ではないということです。

お客様のオーダーを取りお料理を運ぶということが目的なら、
AIの時代ですからロボットでもいいわけです。

しかし、何故、人(社員スタッフ)がお客様を迎え、お席にご案内し、ご注文を取りお料理を届けるのか。

何故ロボットではなく、人(社員スタッフ)がするのか
ここに大きな意味があります。

お店の雰囲気は「そこで働くスタッフ」が作り出しています。

どんな声で、
どんな表情で、
どんな態度や動作で
お客様をお迎えしているのか。

それだけではありません。

いかに気持ちよくお過ごしいただけるように、お客様のことを察し、感じ取れるか、
目配り、気配り
といった心遣いや配慮ができること。

お料理をお届けする際に、
ただ、「料理を運ぶ」
ではなく、

「どうぞ美味しく召し上がってください」
と、真心こめて作った料理人の思いを届ける。

「どうぞごゆっくりお過ごしください」
という『思い』を届けることです。

この「思いを届ける」、という意識をもって仕事をし、
何より
『喜んでいただこう』という
 そのスタッフの〝思いを届ける″、ということがホールスタッフの
「本来の役割」である、ということです。

実は、
この本来の役割をしっかり気づいて仕事をするスタッフが増えると
自動的に売上がUPしていきます。

これは長年の社員研修の経験から
全ての店舗で売上がUPしてきました。
「本来の仕事の役割」
あなたの社員さんはその役割を果たしていますか?

次回は本来の仕事の役割を果たすと何故売上がUPするのかお話ししてまいります。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。