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金山 正明

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第80回 この人に聞く!~人・組織が羽ばたく時~

2022/07/10

株式会社クラスキャット 代表取締役 佐々木 規行様(其の4)

今回の対談は、株式会社クラスキャット代表取締役 佐々木 規行様にご協力頂きました。
株式会社クラスキャット様は、独立系ソフトウェアベンダとして1995年から様々な自社パッケージを提供されております。
また2016年からは、「人工知能研究開発支援」をメインビジネスとして、人口知能研修サービス、テクニカルコンサルティングサービス、実証事件サービス、プロトタイプ構築サービスを展開されております。
今回は最後の結びとして、私が今回の対談から得た学びと気づき、そして人、組織の育成に活かすためのポイントをお届けします。

今回の対談の中で特に印象に残ったのは、「自分自身で企画したソフトウェアを世の中の大勢の人に届けたい」という佐々木さんの創業時の想いと、それを会社の事業として26年にわたって続けてこられたということがとても印象に残りました。

想いだけでは続かない

事業をはじめるとき、誰しも理想や想いを抱いて起業します。
ただ、その想いが実ることは意外と少ないのが現実です。
日経ビジネスによると、ベンチャー企業の生存率は5年後で15パーセント、10年後で約6パーセントと言われています。
ベンチャー企業として存続していくことの難しさが分かります。

今回対談をさせて頂いたクラスキャット様は創業から27年目の会社です。
どのように会社経営を続けてこられたのでしょうか。

残念ながらその秘訣は分かりませんが、一つだけ対談の中で感じることがありました。
それは「ご縁を大切されている」という点です。私が対談の中で、少しだけ製品のPRについてお話しを伺った際、佐々木様がぽろっと「縁だね。」とおっしゃったのを覚えています。
人はどこでどう繋がるか分かりません。
学生時代のご縁、会社員時代のご縁、会社を起こしてからのご縁。
日々のご縁を大切にすることが大事ですね。

想いなくして始まらない

「自分自身で企画したソフトウェアを世の中の大勢の人に届けたい」
佐々木さんのこんな想いから事業はスタートしています。
想いだけで事業は継続できませんが、想いなくして事業は始まらないんです。

先日知人から日清の創業者・安藤百福氏の話しを聞きました。
安藤氏は47歳の時に理事長を務めていた信用組合の倒産によって全財産を失ったそうです。
そこからの再起。戦後の闇市で、ラーメン屋の屋台に長い列があるのを思い出して、「家庭でお湯があればすぐ食べられるラーメンをつくりたい」と自宅の庭につくった小屋で1年間朝から晩まで研究開発を続けたそうです。

わずかな光を頼りに、進み続ける日々。
安藤氏は瞬間油熱乾燥法という製法を開発し、世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」の開発に成功したそうです。
今では誰もが知る日清カップヌードルですが、安藤氏の想いなくして今の日清は存在しないのです。

今回佐々木さんとの対談感じたこと。
それは、創業者の想いとそれを継続する力。
世の中を変えるのは、そういった人たちの想いなのかもしれません。

今週は株式会社クラスキャット代表取締役 佐々木 規行様との対談から得た学びと気づき、そして人、組織の育成に活かすためのポイントをお届けしました。
ご協力いただきました佐々木 規行様には感謝申し上げます。
これからの益々のご発展をお祈り申し上げます。

会社情報

会社名:株式会社クラスキャット
本社:茨城県取手市桜が丘 4-48-7
HP:https://www.classcat.com/
事業内容:
・Deep Learning フレームワークの提供 (TensorFlow)
・BigDataフレームワークの提供(Apache Spark)
・機械学習・BigData 実証実験コンサルティング
・テクニカル・新規ビジネスコンサルティング(人工知能)
・パッケージソフトウェアの企画・製造・販売(SaaS)
・テレワークサービスの提供