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塩崎 俊樹

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【第76回講座】これまでの常識は非常識になる

2022/05/26

先日ココロのバリアフリー計画のイベントに参加した時に、ある大学のゼミのプレゼンがありました。
その時に驚くべき事実がわかりました。なんと学生さん達はコロナの影響で、この日入学以来、初めてリアルで会ったのだそうです。
しかもゼミの先生ともリアルで会うのはこの日が初めてという事態でした。
今までのゼミの活動も含めた学生生活は、全てネット上での活動だったそうです。学費は変わらずに。

入学以来キャンパスでリアルに活動したことがない学生さん達は、デジタルの世界の中だけでも素晴らしいプレゼンテーションを準備していました。
デジタルの世界での活動には慣れている。そう感じる一方で、リアルでの活動には、まだまだ慣れない状況であることも感じました。

30代、40代が当たり前だったことが・・・

そんな学生さん達と接している中で感じたことは、明らかに大学での活動に対する認識も変化しており、デジタルでの活動に対する認識も変化しています。
45歳の僕が学生の頃は、サークル活動を行い、新歓コンパや学祭など様々なリアルでの活動があり、そこでの繋がりやチャレンジが、今に繋がる力にもなっていました。

一方でコロナによって全く違う学生生活を過ごすことになった学生さん達からは、僕らが過ごしてきた学生生活は全く想像がつかないものになっています。僕らから見た今の学生さん達の生活についてもです。

この違いが生じているという中で大切になってくるのは、お互いが違うことを今まで以上に意識して、お互いを知る為の活動が益々必要になってくることです。
年齢が離れれば離れるほど、その違いは大きくなるため、よりお互いを知る機会を設けていく必要があります。

忘れてはならないのは選ばれること

これからの若い世代の人材育成を考える際に大切なことは、お互いの体験や認識の世代間ギャップが今まで以上に広がっていることを受け止めて、お互いに知り合う機会を作っていくことです。
その先にある忘れてはいけないことは、「選ばれる側にある」認識をこちら側が持つことです。これからの時代求人倍率が1以下になることは当分訪れません。おそらく10年以上高止まりした人不足の状態が続くようになるでしょう。
そういった厳しい人市場の中で忘れてはならないことは、こちら側はあくまでも「選ばれる側」であることです。

この認識を持ちながら、一人でも多くの人に選ばれる組織になる為に、今の10代、20代の学生さんたちの状況を知る機会を作り、できるだけ歩み寄っていくことが求められますね。
まずは今の学生さん達がどのように過ごしているのか?
知ることをしてみませんか?

☆今日の質問☆
あなたのまわりにいる学生たちはこの2年間どんな学生生活を送っていますか?