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金山 正明

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【番外編】2021年2月23日~奇跡にほかならない

2022/04/10

2021年2月23日、朝テレビをつけると信じられないニュースが飛び込んできました。

タイガー・ウッズがロサンゼルス郊外で単独の自動車事故を起こし、右足切断の可能性もあるほどの重傷を負ったのです。
私は朝からそのニュースにくぎ付け。
というのも、私がゴルフをはじめた頃(2002年頃)から人として尊敬している選手でしたし、何より彼のプレーが大好きでした。
その大事故の報道を見るたびに、プロゴルファーとしての復活以前に、生きていて良かったと思うほど大変な事故でした。

メディアからも彼がプロゴルファーとして復活することは難しいだろうという声が多く聞こえてきましたし、私自身もわずかな期待は持ちながらも復帰は絶望的だと思っていました。

「タイガーは“スーパーマン“じゃない、生きているだけでほんとうに良かった」

PGAツアーで一緒に戦う選手からもタイガーが生きていることにまずは安堵の声が聞こえました。
そして、多くの選手がタイガーのトレードマークである赤いシャツに黒いパンツでツアーに登場し、タイガーの回復を祈っていました。

今まで幾度となく不可能を可能としてきたタイガー・ウッズ。
いつか彼のプレーをもう一度見てみたい。
そんな思いは彼のファンならば誰もが持っていたことでしょう。

それから1年2カ月。
2022年オーガスタで行われるゴルフの祭典マスターズにタイガー・ウッズの名前がありました。
そして今彼が堂々のプレーで-1のスコア。
初日を終えて10位タイに。
テレビで見る彼のプレーに込み上げてくるものがありました。

自分自身を信じる力

タイガーがこんなに早く復帰をするなんて誰が信じたか。

恐らくほとんどの人は彼はカムバックできないと感じていたはずです。
彼がゴルフクラブを振っているだけで奇跡だと思いましたし、息子と大会に出ている姿を見て“やはり彼はスーパーマン”だと思いました。
まさかタイガーがマスターズでプレーする姿をまた見れるとは夢にも思いませんでした。

ただ、そこには世界に一人だけ誰よりも復活を信じる人がいました。
それは、まぎれもなくタイガー本人であり、その力は今我々に勇気と感動を与えています。
残り54ホール。問題は歩けるかどうかと言われていますが、私は彼の完全復活を信じています。
Go Tiger!