HACHIDORI NO HANE(ハチドリのはね)HPトップ

金山 正明

ホーム > 金山 正明 > 記事一覧 > 第66回 この人に聞く!~人・組織が羽ばたく時~

第66回 この人に聞く!~人・組織が羽ばたく時~

2022/03/20

キューズフルグループ 代表 森本隆一様(其の2)

今回の対談は、キューズフルグループ 代表の森本隆一様にご協力頂きました。
キューズフルグループ様は、助成金を活用した教育支援コンサルティングサービスを提供されている企業様でございます。今回はキューズフルグループ創業までのストーリーを森本様に伺います。

金山:先週のお話しにありましたが、森本さんは元々保険代理店をされていたのですね。
保険代理店様向けシステムの販売をされていたというのは、ご自身が困っていることとか、業界が変わっていく中で必要だなということからスタートされたのでしょうか。

昔はそういう業務に携わっていました。
従業員ですけどね。
ただ、たまたま保険代理店様向けの管理システムをつくっている会社を紹介して頂いたのがきっかけです。色々話を聞いていくと、保険経験もありましたし、保険業界に対して業法改正があったというところも強みになる。
また、ニッチ市場に特化すると参入障壁も高くなるので、他のシステム会社が簡単には入ってこられない領域になると思いスタートしました。

金山:そうだったのですね。
2015年に創業されているわけじゃないですか。その前に起業の準備みたいなことってされていたのでしょうか。

全国トップの営業マンから新規事業開発へ!

そうですね。

実は2015年の起業がはじめての会社ではありません。

もともと大学を卒業して入った会社が光通信という営業会社で、新卒ではありましたが入社すぐに全国1位になるような営業マンでした。
その時は通信関係の仕事とか、保険関係の仕事とかやっていましたが、どちらの分野でもずっと全国トップでしたので、自分の中では「与えられた業務をこなすことについてはある程度極めたな」と勝手に思っていたところもありましたね。

次に転職する機会がありまして、新規事業開発をするような会社に入社したのですが、そこで3つの事業を立ち上げました。
そこでは、立ち上げ屋さんみたいな形で、起こした事業がある程度軌道に乗ったらまた違う事業を起こしてといった感じで働いていました。
せっかく自分が立ち上げた事業なので、もう少し見ていたいなというのはありましたが、新規事業開発というポジションで入社したというわけで、転々とさせられていましたね。
正直あまり興味がない事業やサービスもありましたよ。

ゼロイチは興味が無くてもできるように!

例えば、業務用エアコン拡販の為に、地方でコールセンターの立ち上げを行いました。
その時は北海道でしたが、80名ほどアルバイトメンバーを面接・採用して、机に電話機と全国各地域の電話帳と鉛筆を並べて電話かけたら消していくというのをやりました。
アポイントが取れたものを全国の営業マンに振っていくという体制で、営業を分業して効率的な仕組みを構築しましたね。

それが軌道に乗ってからは、リファインという店舗改装の事業を立ち上げる依頼がありました。
言葉の意味も分からなかったので辞書で調べるところから始めましたね。
家で言うリフォームみたいなのをお店でやっていくという話しでして、店舗の内装、外装、看板などの施工業者へ順番にテレアポをしまして、1社1社面談しました。
その中で融通が利くところを取引先業者として取り揃えていきました。
営業先は、業務用エアコン事業部の顧客リストを活用しました。
アポイントは、同じくアルバイトの人に任せて、営業は自分と数名で一緒に回ってトークから営業手法を全部作成して仕組みを作っていきましたね。
これもある程度軌道に乗ると次の方に引き継ぎました。

その次はITコンサルティング事業の立ち上げを任されました。
関連検索ワードを操作するといったサービスでした。
GoogleとかYahooとかで何か文字を打つと、検索窓の下に関連するキーワードが一緒に出てくると思いますが、あれを変化させるといったサービスです。
今はそういった行為がスパム行為に当たり、禁止されているケースもありますが、当時はそういったサービスが始まったばかりでしたので、同じように、対応できる業者を探して、取引先業者として揃えていきましたね。
例えば「株式会社〇〇(固有名称は控えます)」などを検索すると、「株式会社〇〇 2ch」とか「株式会社〇〇 ブラック」とか出たりするのですが、それを削除しましょうというような営業ですね。

こんなことをいくつかやっているうちに、「あまり興味の無い分野でも、ゼロイチで事業を作り出すこともある程度できるな」と思うようになりました。

金山:新規事業の立ち上げをそんなに経験できるなんてなかなか無いことですね。
全て森本さんの裁量で事業を立ち上げていった形なのでしょうか。

そうですね。
一番の裁量経験としては、何もない部屋を渡されて、そこに机を発注して設置や配線などをするところから全部やりました。
それはそれで面白かったですが、せっかくゼロから作った事業でしたので、軌道に乗った後も見ていきたいなというお思いも出てきましたね。

金山:その後ゼロイチの経験を生かして独立をされたのでしょうか。

そうですね。
ゼロイチを作り出すことも、与えられた業務をこなすことも、学べましたので、「それなら自分でチャレンジしてみよう!」と思い独立を考えました。
もともとやっていた通信系や保険系の代理店事業からスタートしようと会社を作り、営業していましたが、そこで問題になったのが、経営のことはよくわかっていなかったということです。
ある程度売って儲かって使ってということをやっていましたが、自分が多趣味で色んなことやりたくなる人でしたので、結構色々手を出しました。

例えば面白いところいうと、日韓合作映画の制作をプロデュースしてみたり、韓国語教室を運営してみたり、当時はあまり無かった男女のマッチングイベントを企画したりとか。本業で稼いだお金を結構色んなことに使ってしまったり、組織やマネジメント、経営を疎かにしてしまったり、その結果、従業員がついてこられなくなり、その会社は辞めてしまいました。

人材業界で経営を学ぶ!

その後は、経営のことを学ばないといけないなと思い、人材業界の会社に再度従業員として転職しました。
求人広告を販売する部署でして、前職社長が新卒社員と並んでテレアポするところから奮起しましたね。
そこで良かったのが、人材業界なのでターゲットが経営者とか人事担当者が多かったのです。
経営の話や組織の話やマネジメントの話などを沢山聞くことができましたので、経営の勉強といった意味で今に活きていますね。
そして改めてもう一度起業しようと思い立ち上げたのがキューズフルになります。

金山:創業までのストーリーって本当に様々ですが、森本様はその中でも異色のキャリアを歩んでこられているように感じます。
次週は森本様が描かれるこれからのビジョンについてお話し聞かせてください。

今週はキューズフルグループ創業までのストーリーをお届けしました。
来週もお楽しみください。

会社情報

会社名:キューズフルグループ
本社:大阪府大阪市北区紅梅町4-23 TM南森町ビル2F
HP:https://cuseful.co.jp
<事業内容>
・株式会社キューズフル       : 研修企画事業
・社会保険労務士法人キューズフル  : 助成金サポート事業
・一般社団法人全国企業人財育成協会 : 研修講師事業
・CFホールディングス株式会社   : 経営管理事業
<サービス>
『研修・助成金サポート』、『きゃり月』