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岩田 徹

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第63回 発する言葉

2022/02/25

2週間にわたる北京冬季五輪が終わりました。
最終日のカーリング女子決勝。
結果は準優勝でしたが、最後まで笑顔を絶やさず戦い切った日本女子チーム、
ロコ・ソラーレの戦いは前回の平昌五輪に続き印象に残ったのではないでしょうか。

氷上のチェス、氷上のビリヤードとも称されるカーリング。
テレビ画面からは実感しづらいかと思いますが、
重さ約20キロのストーンを、約40メートル投げているのです。
しかも氷の状況は一定ではなく、小さな凹凸が無数に作られており、
その日の空調の状況や温度によって変化したり、
試合の進行とともに凹凸が削られ微妙な変化をしているそうです。
そのような環境下で40メートル先にあるターゲットに
20キロの重りを正確に滑らせることがどれだけ難しいかは想像に難くないと思います。

さて日本チームですが、私もテレビを見ていて感じたのですが、
彼女たちは見ている方々を味方につけ、応援したくなる雰囲気を持っています。
それは彼女たちの試合中の笑顔や発している言葉から、
五輪という緊迫した場面で、前向きに心から楽しんで好きなカーリングをしていることが
感じられるからではないでしょうか。

うまくいかなかった時、失敗した時は誰しも難しい表情になったり、
狙っていたのはその場所ではない、という否定語が出がちだと思います。
ですが彼女たちは、いいプレーには「ナイス〜」と声を出すのはもちろんですが、
失敗した時もマイナスの言葉が出ず、プラスの言葉を発しているのです。
前回の五輪では「そだね〜」が強い印象を残しましたが、
今回は「ナイス〜」が印象に残りましたし、失敗と思われたプレーでも、
「これはこれでナイスだね〜」や、
「これも新しい作戦だね〜」という言葉があり、
失敗したと落ち込むのではなく、本人が前を向ける声がけを自然としていました。

選手たちにつけられたマイクが拾う、その時々の言葉。
緊迫した試合展開の中でのふとしたプラスの発言が、
見ている人でさえ笑顔にさせる力を持っているのだと感じました。
だからこそ味方が増え、応援されるチームなのでしょう。

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社内ではどんな言葉が飛び交っていますか?

調子がいい時、うまく進んでいる時はプラスの言葉が続いても、
うまくいかない時、失敗した時にマイナスの言葉が飛び交っていないでしょうか?

私が小学2年生の時、当時の担任の先生から言われ、
教室の前方で育てる植物には「ありがとう」「かわいいね」などプラスの言葉を、
後方で育てる植物には「ダメ」「気持ち悪い」「アホ、バカ」などマイナスの言葉をかけ続ける、という実験をしました。
1ヶ月ほど続けると、前方の植物は元気に育ちましたが、後方の植物は枯れてしまいました。

また大学院で音の研究をされている研究者の方から、
悪い音を響かせると水の分子構造のバランスが崩れ、
逆にいい音を響かせるとバランスが保たれる。

そう考えると人間の体の70%は水で構成されているため、
いい音を聞くと精神や肉体の状態は正常に保たれるが、
悪い音を聞くとバランスが崩れてしまう、と教えてもらいました。

だからこそお母さんのお腹の中にいる時からいい音を聞かせる、
いい言葉を発して聞いてもらうことは非常に大切なのだそうです。
いい言葉、プラスの言葉を発していきたいものですね。