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加倉井 正和

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第59回 悪い悪くない どっち

2022/01/25

今回のタイトル、
日本テレビの日曜日22:30から放送中のTVドラマに出てくる阿久津刑事とは関係ありません。

コロナ禍になりTVドラマを観る機会が増えた昨今。
また気になるドラマがあったのでご紹介します。

菅田将暉さんが主演の「ミステリと言う勿れ(いうなかれ)」(フジテレビ系)。
月曜日の21:00放送中の「月9」。

原作は田村由美さんで、累計発行部数1300万部を突破している大人気コミックです。

~以下ネタバレ含みます~

菅田将暉が演じる久能整が第2話の放送で言ったセリフが話題になっています。

ある事件の犯人捜しの為に人質にされた人たちに、
「今までに犯した最も重い罪」を問いただす場面がありました。

ある一人からは、
「子どもの頃に万引きしていた駄菓子屋が潰れてしまった・・・」
「いじめられて、やらされた・・・」
との告白がありました。

そのことに対して久能整が発言をします。

「どうしていじめられてる方が逃げなきゃならないんでしょう?」
「欧米の一部ではいじめている方を“病んでいる”と判断するらしい。いじめてなきゃやってられないほど病んでる。だから隔離して、カウンセリングを受けさせて、癒すべきだと考える」
「でも日本は逆です。いじめられてる子に逃げ場を作ってなんとかしようとする。でも逃げると学校にも行けなくなって、損ばかりすることになる。DVもそうだけど、どうして被害者側に逃げさせるんだろう。病んでたり、迷惑だったり、恥ずかしくて問題があるのは加害者の方なのに」
「先生や親にあいつにいじめられたよって、あいつ病んでるかもしれないから、カウンセリング受けさせてやってよってみんなが簡単に言えるようになればいいのに」

いじめる方が悪い、いじめられる方も悪い
いろいろな意見を耳にすることがありますが、
このセリフからどのように解決に導くかが重要だと考えさせられました。

学校だけでなく、社会に出ても同じようなことがあると思います。
逃げ道の選択肢だけでなく、みんなで進める道を選択できる環境が必要かもしれませんね。