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塩崎 俊樹

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【第58回講座】飲食店の求人倍率3倍以上!新しいスタッフが選び続ける職場に⑤

2022/01/20

採用市場の現実を踏まえて

大手求人広告代理店からの情報によると、採用環境は依然厳しい状態が続いており、今後さらに厳しくなると考えられています。
10月、11月の最新の求人倍率は飲食店では3倍以上になっています!

この求人倍率を踏まえて、飲食業界における採用の難しさと採用を実現していく為に8回にわたって、覚悟を持つことの大切さと応募があった場合の準備についてお話してきました。

今回は新しいスタッフに選ばれ続ける上で大切になる本音を出せる状態の2つ目にある「反対意見を言える状態」作りとはどんな状態なのか?
を中心にお話していきます。

本音を出せる状態② 反対意見を言える

本音を出せる状態作りで2番目に大切になるのは、社長や店長、先輩たちの意見に対して、反対意見を言える環境を作ることです。
この状態は、こちら側から新人スタッフに働きかけをし、何度も何度も参加体験を届けていく必要があります。
それくらい新人スタッフは、「自分は新人だから意見を言ったらだめだろう」=「意見を言ったら怒られるかもしれない・・・」と思い込んでいることが多いのです。

勝手な思い込みですが、この思い込みが離職に繋がる原因にもなります。
新しい取り組みやルールに対して、納得感を感じないまま、不安を感じていながらも反対意見を言うことができないと、何が起こるでしょう。
お店の外の人に愚痴や不満、不安として話す機会が生まれやすくなります。
そうなると、外の人達は同情してきます。
それによって、辞める選択肢が生まれることがあるのです。

今は採用側の方が困っているので、働き手は替えの選択肢が沢山あります。
少しでも不安や不満を誤解から勝手に持たれないように、常日頃から意見出しに参加できる環境を作っておくことが大切になります。

プロセスへの参加が大切

反対意見を言える状態作りで大切なことは、何かを作ろうとしている時、決めようとしている時に、決めてから意見を求めないようにすることが大切です。
つまり、決める前の段階で、新人スタッフにも意見があるかどうかを確認するのです。
その時に、反対意見が出せるように、「●●君はどう思いますか?」など、質問の仕方を工夫していくことが大切です。

決して使ってはいけない聴き方は「●●に決めようと思っているんだけど、□□君は意見あるかな?」といったようにもう既に決めかけているというニュアンスのことを言わないことです。
この一言があるだけで、新人スタッフからの意見は絶望的になります。

あくまでもまだこれから決めるという段階の所で参加して頂く機会を設けることが大切です。
こちらからそういった機会をどんどん作っていき、「新人の僕でも意見を言っていいんだ」という安心感を育んでいくことが大切になります。

次回は本音をだせる状態3つ目にある「プライベートも話せる状態」とはどんな状態であるか?
についてお話していきます。

☆今日の質問☆
あなたは新人さんに意見を求める時どんな聴き方をしていますか?