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豊岡 厚惠

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第26回 思うように動いてくれないスタッフに動いてもらう方法

2022/01/05

まず、リーダー(指導者)ご自身のチェックです!
☑いつもその都度、「こうして、ああして」とその場かぎりの注意や指示を出していませんか?
☑クレームがあった際、「お客様からクレームがあったから、これからは、こうしないようにしてください」と、口頭のみで伝えていませんか?

管理職者、店長、マネージャーなど、指導する側としては、きちんと指示を与えたのだから改善してくれるはず…。
と思いますよね。

一時的には言った事をしているようだが、また、すぐに元にもどってしまう…。
というご経験はないでしょうか。

これまで21年研修でかかわってきた会社の経営者さん、管理職の皆様からお聞きしてきた悩みの一つが、

言っても改善しない
その場限り
またすぐに元に戻る

ということです。

ではどうすればよいのでしょうか。

答えは
『指図をしない』
ということです。

え?指図しないと、余計に悪くなるじゃないの?
言わないと、良くならないじゃないの?
とお思いになったかもしれません。

何かあるごとに、指図をして、こうしろ、ああしろ、と言っているうちに

自分で考えない。
常に指示待ち。
といった「受け身の社員」が生まれやすいんですね。
じゃー、どうするのか。
それは
部下、スタッフとの『関係の質を高める』

ということ。

そして、
私が推奨する
『誉認励の法則』です。
まず
『関係の質を高める』
ということに着目して行きましょう。

あなたは、部下やスタッフの関係の質を高めるために何をしていきますか?

先日、私のクライアントである研修先の会社の社長さんと話をしていた時のこと

私 「(社員の)○○さんは、ご両親を20代の頃に亡くされたそうですね。だからあのような発言が出るのでしょうね」
社長「え?、そうなんですか?(両親を亡くしているの?)知らなかった」

私はたまたま、研修の休憩時間に、社員の方と話をする機会が合って、少し話すと、両親を亡くしている話を自分からされてきたのでした。
しかし、社長は知らなかったんですね。

その社員さんの生まれ育ったことまでを知らなくても、家族構成くらいは知っておきたいものです。

自分のことをどれくらい知ってくれているか。
興味を持ってくれているか。

ということは
社員さんにとって、とても重要なことなのです。

このクライアントの社長さんの言うことを、社員は真剣に聞こうとしなかったわけです。
社長が前に出て話をしていても、誰も真剣に聞いているような感じがなかった光景を見たときに、どうしてかな、ということを思っていました。
些細なことかもしれませんが、
社員さんのこと、どれくらいご存知でしょうか。
・家族構成
・趣味
・得意な事、苦手な事、
・何に興味を示しているか

自分の部下のこと、
最低でもこのようなことは知っておきたいですよね。
なぜそれが、言うことを聴くようになるのか、
いえいえ。それだけではありません。
自ら進んで自発的に行動するようになっていきます。

次回に続きます。