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塩崎 俊樹

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【第50回講座】飲食店の求人倍率3倍以上!

2021/11/22

最新の飲食店の求人倍率の衝撃!

大手求人広告代理店の幹部の知人より聴いた数字に飲食店における採用の現実の厳しさを改めて感じました。
今年の9月半ばごろまでは1倍を切っていた求人倍率が、9月半ば以降の緊急事態宣言解除が近づくにつれ一気に高まりました。
10月、11月の最新の求人倍率は、全業種平均で1.7倍に、飲食店では3倍以上になっているとのことでした!

この数字はコロナになる前の人不足の時とほぼ変わらない数字です。
コロナという一時的な負の情勢の中で、人口減少(特に若手の減少)という避けられない現実に対して、準備をしてこなかったことが、今もう一度表面化しているのです。

求人倍率3倍の現実は、一人の求職者に対して、3社以上の飲食店が求人をかけていることになります。
つまり、求職者側は選べる側にいるのです。

3倍の中で選ばれるには

求人倍率3倍の厳しい採用環境の中で求職者に選んで頂く為には、求職者側に立った魅力を働く環境で準備し、その魅力を求職者に伝わる形で届けていく必要があります。
視点そのものを求職者にとっての魅力の視点に置いて考えていく必要があります。

例えば、求職者の人達が今働く場所を決める上で、重視している点=ニーズの中心にあるものが働き甲斐であったとします。
その場合は、働き甲斐があるとはどういうことなのか?自分のお店の中での働く魅力を再確認する必要があります。
お客様から「ありがとう」が1日最低でも100回はもらえることに働き甲斐を感じているスタッフが多い場合は、そのことがそのお店の強みですね。

イメージできることは、それだけ沢山のお客様が来店し、いいお客様が多いイメージが浮かんできます。
このことが働き甲斐の中心である場合は、その魅力をわかりやすい言葉で0.05秒くらいの一瞬で求職者の目に留まるように表現していく必要があります。
例えば、「「ありがとう」が1日100回以上もらえる職場です」といった感じで、何??と一瞬目に留まり、立ち止まるようなキャッチで表現していくことが大切です。
多くの求人が、週2日2時間から、時給●●円、まかない食べ放題、など似たような情報ばかりを発信しています。
だから他と違う魅力が届けられると、目に留まりやすくなります。

このような感じで、選ぶ側である求職者にとって魅力を感じる採用活動を行っていく必要があります。

長期戦を覚悟して、採用活動を続ける

上記のように求職者側にとって魅力を感じる情報を届けても、求人倍率3倍の中で選ばれる為には、中長期戦を覚悟することも大切です。
理由はそれだけ募集をかけている飲食店をはじめとした企業が多いからです。
今はネット上に求人情報が溢れています。
スゴイ数の情報の中で、まず見つけてもらうことが一歩になります。

しかも見つけてもらっても、止まってもらえることが大切です。
選ぶ側も早くいい仕事を見つけていきたいと思い魅力的な求人情報を探しています。
その中で、あなたのお店の情報を見つけてもらうのはある意味奇跡といった方がいいかもしれないくらい、多くの情報が溢れています。

中長期戦になることも踏まえながら、活動していく中でもう一つ準備しておくべきことがあることを忘れないようにしておくことが大切です。それは迎える姿勢です。

面接も、採用後の対応もそうです。いくら採用ができても、働く先はいくらでも選べる立場にあるのは求職者側です。
そのため、まず面接で選んでもらえる対応力を高め、採用後も働き続けて頂けるような職場環境を作ることを目指して採用活動にも取り組んでいく必要があります。

次回は、求職者側から応募があった場合の準備の視点を中心にお話していきます。

☆今日の質問☆
あなたのお店で働く魅力は何ですか?