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塩崎 俊樹

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【第47回講座】変わらない原理原則

2021/11/01

環境は変わっても

時短要請が全面解除されて1週間近くが経ちました。
今あなたのお店にはお客様が戻ってきていますか?

戻ってきているお店もあれば、なかなか戻ってこないお店もあります。
先日は駅から遠い住宅街にある大衆居酒屋が15時から満席続きで賑わっていました。
お客様が戻るところには戻っている。
そういった状況が地域によって差はありますが、生まれています。

ただ一方で共通していることもあります。
それは夜8時以降の人の戻りがとても弱いことです。
夜が早くなり、居酒屋や焼肉屋さんを中心に2回転目の来店が見込めなくなっていることです。

そんな環境変化の中でも、経営を続けていく為には、変わらない原理原則があります。

新しい顧客の創造

お店の経営で環境が変わっても変わらない原理原則は、経営を続けていく為には新たな顧客の創造をしなければ乗り越えることができないことです。

この原理原則については昨年私も経験しました。
コロナの影響により、離職予防を中心にチームビルディングサーポートをしていた顧問先から仕事の解約が入り続け、翌月の売上は一気に8割近く減少しました。
3か月間この売上が続くと倒産する。
さらに、それまで販促の中心にあった毎日更新2000日以上続けていた飲食店応援ブログも、アクセス数が5分の1になり、新たな集客は見込めなくなりました。
つまり今までのビジネスモデルの崩壊です。

窮地に陥った時、頭の中にすぐに浮かんできた言葉が、ドラッカー教授の言葉
「窮地は顧客を創造することでしか乗り越えることができない」
でした。

新たな顧客を創造する為には、これまでの強みを活かしつつ、新たな顧客に向けて新たな価値を生み出していくしかないと思いました。
1週間悩み、知人に相談し、考え抜いて生まれた方針は「YouTubeを軸に、飲食店のテイクアウトと新規集客を支援する事業で新たな事業の柱を作る」ことでした。

全くやり方もわからなかったYouTube。
2020年4月1日にスタートしてから毎週6本の動画を配信。
テイクアウト事業に役立つ情報を中心に配信を続けていると、1か月後テイクアウトの取り組みや新規集客に関する仕事の紹介、相談が多数ありました。
結果翌月の売上は前年の売上の500%でした。

さらにYouTube週6本配信を続けていくと、新たな仕事が増え続け、YouTubeを軸にしたビジネスモデルの形が見えてきました。
その結果、今年度の業績はコロナ前を上回る数字になりました。
ほぼ新たな事業である、飲食店のテイクアウトの支援や新規集客のお手伝いが収入の柱になりました。

新たな顧客を創造するために

新たな顧客を創造していく為には、思い切った決断が必要になります。
それは覚悟を決めることです。
必ず新たな方針の事業で収益を上げていくことを決めることです。
この覚悟を持つことが、事業成功に一番大切なことです。
集客すべき場所が変わったということは、お客様の嗜好が変わったことでもあります。

まずは顧客の嗜好の変化と傾向を観察し、自店の強みを活かして、どんなことができるか?考えていくことから新たな集客の一歩は始まります。
次回は、新たな顧客を創造する為に、どのように顧客の嗜好の変化と傾向を観察したらいいか?お話していきます。

☆今日の質問☆
時短要請解除後、あなたのお店の時間帯毎の集客状況はどのような傾向がありますか?