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岩田 徹

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第44回 ドラフト会議

2021/10/15

今週初めの月曜日、プロ野球のドラフト会議が開催されました。
幼い頃から夢を見続け、努力と研鑽を積んできた結果、
この日にプロ球団から指名され、晴れてプロ野球選手となる機会を得る方が、
育成指名も含めて128名生まれました。

即戦力と騒がれ、複数球団から指名され、抽選で球団が決定する方。
サプライズと言われる指名をされた方。
意中の球団から指名され喜びを表す方。
思わぬ上位指名で恩師と抱き合う高校生。

晴れやかな笑顔がある一方、
9人家族の思いを背負って指名を待ち続けた方、
離れ離れで暮らす奥様と愛娘のためにと努力を重ね、
ようやく候補選手に辿り着き指名を待った方など、
あと一歩のところで指名を逃した方など、
この1日が多くの方の人生の岐路になっていることを感じました。

一方で、128名もの新たな選手が入団する可能性がある、ということは、
当然ながら今年で引退する方、契約が終了となる方がいます。
高卒3年目で自由契約になる方など、20代前半の方もいます。

中には1軍での試合にも出場するようになり、
プロ野球選手としての手応えを掴み始めたような方もおり、
自由契約となり頭が真っ白で、この先のことが全くイメージできない、
とコメントされている方もいました。

成果を出し続ければ評価され大きな報酬と名声を得ることができる夢のある職業ですが、
一方で思うような成果を上げられず去る方もいます。
成果を出し、チームとしての結果が出ることでファンも増え、
球団の収益が上がり、中心選手であれば長期間の契約、
高額な年俸、引退後の花道も用意されるのでしょう。

しかし、試合にスタメンで出場できるのは9名ないし10名。
128名の未来のスターの卵が、この先どのような成長を果たし、
プロ野球界を盛り上げていくのか、非常に楽しみであるとともに、
志半ばで球界を去られる方の次のステージを応援したいと強く思う1日でした。

〜中小企業の採用・育成のヒント〜

会社、仕事を魅力あるものにすること。
誰もが憧れる職業とすることで、その職業を目指す人材も増え、
スキルの高い人材も集まり、世の中の景気など外的環境にも影響されない、
強い採用力を持つことが可能となります。

プロスポーツ選手、というレベルまでは達せずとも、
自社の魅力を整理し研ぎ澄まし、その魅力を求めている対象に届けることで
マッチングが生まれます。

自社の魅力は?仕事のやりがいは?楽しさは?得られるメリットは?
採用に苦戦されている企業様はまず、自社の社員にこうしたことを
聞いていくことからスタートしましょう。
きっと経営者自身が気づかない点が多々含まれていることでしょう。