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塩崎 俊樹

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【第44回講座】緊急事態宣言が解除されて

2021/10/11

緊急事態宣言がようやく解除されました

今年に入ってからまともな営業をできた日が1日もない。
ある飲食店の経営者から聴いたお話です。

今回の緊急事態宣言を中心とした時短でお酒が提供できない営業状況も振り返ると5カ月近く続きました。
その間にお客様の習慣が変わり、お店でのスタッフの意識や時間も変わり、今新たな危機が生まれています。

スタッフはいますか?

緊急事態宣言を明けてから飲食店に起きている異変。
その一つはスタッフがいないことです。
まともな営業ができない状況が続いたことで、パート・アルバイトを中心にスタッフがシフトに入れない状況が続き、スタッフの離職が続いていました。
さらに社員もマンネリ化したやることが見えない、刺激のない環境に窮屈さを覚えたのでしょう。
離職が色々なお店で相次ぎました。

その結果、今回ようやく緊急事態宣言が明けて、お客様が戻ってくるにも関わらず、全力で営業を再開することが難しいまま、今を迎えてしまっているお店が多数ありました。
お客様を入れたい。
でもスタッフが対応できない。
だからお客様をお店に入れることができない・・・
そんな状態で今を迎え、なかなか先が見えない状態になっているのです。

売上を上げているお店は・・・
緊急事態宣言が明けて、苦しんでいるお店ばかりではありません。
中にはコロナ前を上回る売上を上げているお店もありました。
そのお店が取り組んでいたことは、緊急事態宣言中はお昼の営業とお弁当販売の仕組み作りに力を入れていました。

最初はなかなかうまく行かなかったお昼の営業とお弁当販売。
改善を重ね、その間に少しずつ人を補充して、育成していことで、緊急事態宣言解除を迎える時には、余裕をもって通常営業を迎える体制を築くことができていたのです。
今はランチとお弁当だけでコロナ前に近づいており、夜もいい感じで戻ってきているそうです。

2つのお店の違いから見えること

2つのお店の違いから見えることは、どんなに厳しい状況であっても、常に明けた後を想定して新たなビジネスモデル構築を模索していたお店は、緊急事態宣言を明けた時、良い感じで推移しているのに対し、厳しい状況の中で、明けたあとの対策を取らなかったお店が今苦しんでいるのです。

大切なことは、どんなに厳しい状況が続いても、必ずその状況は変わることを想定して、次を模索した取り組みを進めていくことです。
この視点を常に忘れないでいくことが今こそ求められています。

☆今日の質問☆
あなたは11月、12月に向けてどんな準備をしていますか?