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豊岡 厚惠

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第7回 一流人を育むベース

2021/08/11

前回までは日頃の挨拶がいかに大切であるかをお話いたしましたが、
やり方よりもどうあるか、ということがとても大切ですね。

研修では、一流人の基礎ともいえるところからスタートします。

例えば

研修の場だけではなく、日頃の職場で、また、プライベートにまで生きる話として、
互いに高めあい、尊重し合える環境を社員さん同士が作っていくために
『3つの約束』から、いつも話しています。

それは
1.人の話を聴く
2.素直な心で
3.前向きな精神と態度で良い影響を与える人になる

耳慣れた言葉ですし、よく目にする文字でもあります。

しかし、
多くは
「知っている」「わかっている」
けど、
【つもり】であったりします。

1.人の話を聴く

「きく」には
門構えの「聞く」、
問う「訊く」、
そして耳偏の「聴く」
がありますが、
研修ではもちろん、社内でも「聴く」をしっかり指導します。

耳偏の「聴く」は
相手が何を言わんとしているのか心を働かせて、相手を理解しようとして聴くことです。

相手の話を聴かせていただくという気持ちで聴くと、
どのような『聴き方』になるでしょうか。

その相手を認める態度で聴く聴き方を養うことで、物事や相手の真意を掴めるようになるんです。

そうすると、
相手への理解が深まり、まさに、『相手の立場に立てる』ようになり
チームが整いだします。

また、クレームが起きた際などもお客様の話を聴く際にも、上っ面の“話し方”などに反応することなく、相手の言いたいこと、その真意にも気づけるようになっていきます。

だから、研修ではまず、この『聴く』を約束の一つに入れます。

2.素直な心で

これは、社会に出て年を重ねるごとに、それぞれの生きてきた経験や体験などから自分の価値観や考え方というものが出来ますが、なかなかその枠を外せないでいる方がいます。

以前はこうだったからといった先入観や、自分の価値観を持って判断すると、
正しい現象や人物像が歪んで見えたり、誤った情報が入ることになります。

また、「そんなこと知っています!わかっています」という決めつけから、
せっかくの情報が跳ね返され、やはり自分に入らないということになります。

素直な心はスポンジのごとく吸収し、自分を成長させてくれる元です。
だからこそ、改めてここをしっかりと伝える必要があります。

3.前向きな精神と態度で良い影響を与える人になる

言葉で聴くと、それこそ、わかってますよ~になると思いますが、

例えば、
こんなことはないでしょうか。

口では「いやだ」とか「うっとうしい」とか不愉快になる発言をしていなくても
表情や態度が言っている。まさにノンバーバルで表現して、相手に、周囲に伝わっているということです。

ヤル気になっている人の側に、このような人がいたら、いかがでしょうか。
気持ちが削がれたり、その人が目上の人の場合、削がれるだけにはとどまりません。

自分の存在が周囲に良い影響を「与える人」になるか、
「奪う側」になるか。

ということを全員にお聞きします。

自ら「与える人」と答えた人は、もうその方向を向きますので
自分で決めていただくのがお勧めです。

何事もまずは基本が大事ですね。

是非社内で話してみてください。