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加倉井 正和

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第228回 道路の休憩所

2025/04/22

「道路にも鉄道のようにトイレがある駅があってもよいのではないか」と提案されて、35年。
1990年1月に広島市で行われた「中国地域づくり交流会」のシンポジウムにおいて、参加者からの提案があったとされています。

そして、今日4月22日で道の駅が誕生して32年が経ちました。

登録開始に向け、幾度かの社会実験を経て制度化。
1993年4月22日に第1回の登録がなされ、103の「道の駅」が誕生しました。
その後、「道の駅」は日本全国に広がり、現在では1230駅が登録されています。
(2025年1月時点)


「道の駅」は、道路利用者に安全で快適な道路交通環境を提供することや地域振興の場となることを目的に一般道に設けられる休憩施設で、設置者となる市町村等からの申請を受け、国土交通省道路局において登録を行っています。

「道の駅」として登録されるには、
・24時間無料で利用できる駐車場とトイレ
・道路情報・地域の観光情報の提供の場
・地域振興のための施設
を備えている必要があります。

また、設置者は独自の創意工夫により、地域の特産品販売所や農産物直売所、レストラン、温泉・宿泊施設、公園・運動広場、病院・老人福祉施設など、それぞれの「道の駅」が地域の特色を活かした様々な施設を設置していたりもします。

「道の駅」政策の展開としては、
第1ステージ:ドライバーの休憩場所という役割
第2ステージ:旅の目的地
第3ステージ:地方創生や観光、防災の拠点(現在)
現在は、地域全体を活性化するきっかけとなる役割が期待されています。

「地域の魅力を発信し、地域を元気にすること」

休憩所や情報提供の場だけでなく、「地域振興」の役割がとても重要になったのは、市町村などが様々なアイデアを出し合い、工夫や努力をしてきた結果なのだと思います。

個性豊かな「道の駅」が数多く誕生し、利用者が増大したことで「道の駅」の存在が大きく認知されていると証明されました。

施設やサービスに限らず、どのような「役割」を担うかで「需要」が変化することを学ぶことができました。

「必要性」のあるモノに「ニーズ」をかけ合わせる。
いろんなビジネスチャンスがありますね!