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高松 秀樹

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第199回:帰宅車両の光景

2024/10/05

「日本初・唯一」の「駅売りタブロイド紙」として「1969年に創刊」し、これまで多くのサラリーマンたちに愛されてきた「夕刊フジ」の休刊が「産経新聞社」から発表されました。

来年2025年1月31日発行をもっての休刊とのことですが、「オレンジ色のニクい奴」として「昭和、平成、令和」と継続して最新ニュースを伝えてきてくれたコンテンツがいよいよ終焉を迎えるようなのです。。

背景には、「デジタル端末の普及」やコロナ以降の世の中の働き方の変化に伴う「帰宅時間の変更」等による購読機会の減少。さらには新聞用紙をはじめとする「原材料費、輸送コストの上昇」などがあるようですが、「創刊55周年の節目に、夕刊紙としての一定の役割を終えた、という判断に至った」と発表されています。

「新聞通信調査会」によれば、2018年時点ですでに「夕刊を読まない人」は「71.0%」。2023年時点で月極で「夕刊あるいはスポーツ紙を取っている人」は「3.8%」と、これまで支えてきた団塊世代の方々の減少は、大きな影響を与えたようです。

最近では、7月に「東京新聞」が「23区を除き夕刊休止」を、8月には「日経新聞」が「北九州、下関での夕刊休止」を発表しており、今後も夕刊の休止は相次ぐことでしょう。

私が社会人になりたての頃には、帰宅車両にて缶ビール片手に夕刊紙を広げ、読みいっている先輩方の様子がそこかしこに見られましたが、今ではどこもかしこも下を向いてスマホを眺める人たちばかりです。

時代は大きく変わってきたのですね。