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益田 和久

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第186回 アンケート

2024/09/26

研修開催前と終了後に、受講者の方にアンケートをお願いすることがあります。
開催前については、研修のテーマについての現状です。
例えば管理職研修であれば、チームマネジメントについての ”うまくやれていることとうまくやれていないこと" や、直属の上司の方に ”今後受講者に期待していること” をお尋ねします。
回収した回答をベースに研修プログラムを組み立てるというわけではなく、既に決まっているプログラムの中で、どこに力点を置けばいいか、引用する事例はどういったことがいいかを検討する材料として活用しています。
研修の2〜3日前にはとりまとめてくださるように事務局様にお願いしています。
ただ受講者の方もお忙しく事前提出が難しいことも多々あります。
そのような場合には研修当日でもOKにしています。
設問も2〜3項目ですので、20名程度であれば、さっと目を通すことはできますし、大まかな傾向としては同じ場合が多いので、少し変わった声を拾うようにしています。
このあたりは熟練の技があってのものですが(苦笑)、このアンケートがあって、研修に対する受講者の期待を知ることができます。

終了後については、お客さまやベンダーさんのほうで実施することが多いので、弊社が作成することは少ないのですが、お客さまから「何か聞いておいたほうが良い項目がありますか」と聞かれることはありますので、一通りのご要望は伝えることにしています。
一般的には、研修の理解度や有用性、講師の技量、教材の質、職場で展開したいこと等になります。
このアンケート結果をとりまとめてフィードバックしていただくことが、次回の継続提案や他社展開にあたっての有益な材料になりますので、とてもありがたいです。

前置きが長くなりましたが、このアンケートの実施方法が、変わりつつあることを感じています。
事前も事後もGoogleフォームやMicrosoft Formsで集約するお客さまが増えてきました。
Googleフォームの場合ですと以下のようなメリットがあります。

1. Googleアカウントがあれば誰でも無料で利用可能。
コストをかけずにアンケートフォームを作成できるため、特に予算が限られている小規模企業や教育機関にとってはありがたい。

2. プログラミングの知識がなくても簡単にフォームを作成できる。
作成したフォームは、メールやリンク、ウェブサイトへの埋め込みといった形で迅速に共有できるため、利用者の負担が少ない。

3. アンケートへの回答をリアルタイムでGoogleスプレッドシートに自動的に集計できるので手動でのデータ入力が不要。
さらに、Googleスプレッドシートと連携することで、データの整理や分析も簡単にでき、結果を視覚化して迅速に意思決定に役立てることができる。

4. 質問形式や回答オプションの豊富さに加えて、テーマのカスタマイズも可能。
特定の回答に応じて次に表示される質問を変える機能も設定できるので、応答者に合わせた柔軟なフォームを作成することもできる。

5. スマートフォンやタブレットからもアクセスし回答できるため、場所やデバイスに関係なく利用可能。

アンケートの大変なところは ”回収作業” です。
回答が自動的にスプレッドシートに反映できるのはありがたいです。
また回答者も、場所を選ばすスマホなどで入力できるのもありがたいはず。
実際に研修からの帰りの電車の中で入力している人もいます。
研修当日の夜にアンケート結果一覧を送ってくださるお客さまもいらっしゃいます。
いずれにしても、アンケートはあくまで”対象者の意見を集める手段”ですので、それをどう活用するかが本来の目的です。
であるならば、意見を集める手段については、迅速且つ合理的なほうがありがたいので、電子フォームの活用は今後も更に進化していきたいと感じた今日この頃です。