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益田 和久

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第185回 マイナンバーカード

2024/09/19

以前より待望していた運転免許証とマイナンバーカードの一体化が、いよいよ実現するみたいですね。
いわゆる「マイナ免許証」2025年3月に施行する方針との報道がありました。
カードの外観は変わらず、免許証のICチップに記録されている免許保有者の写真をはじめ、有効期間や免許の種類などの情報がマイナカードのICチップに加わるようです。

あくまで一体化は任意。
免許センターや一部警察署で申請できます。
既存の免許証は廃止せずにマイナ免許証と“両方持ち“ができるとのこと。
マイナ免許証のみを保有する場合は新規取得時や更新時の手数料が比較的安くなるそうです。
“二枚持ち“って面倒ではないかと一瞬思ったのですが、そうでもなさそう。
一枚は自家用車の中に入れておいて、一枚は持ち歩くという使い方もありかと、というのも私は、息子や奥さんを駅まで送って行く時に、スマホ一つしか持たず、免許証の入った財布を持ち忘れることがよくあります。
免許不携帯(汗)。
こういった心配をしなくてよくなるわけですが、私みたいな人はあんまりいませんかね(苦笑)
それこそスマホにマイナカードが入るようになれば済む話ですが、これはもう少し先になりそうですね。

今回の一体化の“一般的な“メリットとしては住所変更でしょうか。
これまでは自治体と警察に分かれていた変更手続きがワンストップで完結するわけです。
これも自動反映というわけではなく、あくまで本人の同意が前提で、自治体で手続きすると警察庁の「運転者管理システム」に変更内容が反映されます。
あとは免許更新時の講習も受けやすくなります。
優良運転者(ゴールド)と一般運転者(違反なし)は所定の講習動画を視聴すればOK。
免許証の取得や更新にかかる手数料も安くなるとのこと。
全て在宅で済むというわけではないのですが、手続き的には随分とスムーズになります。
違反ありの方は従来通りの講習はあるようなので、あまり魅力は感じないかもしれません(苦笑) 

マイナンバーカードは身分証明書としてだけでなく、行政手続きもスムーズに進められるのですが、現状では利用場面が限られているので、周囲に聞いても「そんな使ってない」という声をよく聞きます。
この背景は健康保険証として使われていないことがあると思います。(いずれも私見です)

実際、私のかかりつけ医(内科)の病院はマイナ保険証対応になっていません。
歯科、眼科、耳鼻科は対応しています。
毎日病院に行くわけではないので、紙の保険証でも面倒でもないのですが、対応しているところとそうでないところがあることに違和感があります。
これは各病院の任意なんでしょうか。
受付機を導入によって、電子化するコストが増えるので面倒だからでしょうか。(私のかかりつけ医は違いますが)
高齢の医師や受付の方でやっている“クラッシック“な開業医や(苦笑)、マイナンバーカード以前に電子カルテになっていない病院もかなりあるはずです。
マイナ保険証が普及すれば、受診データも投薬歴も全て引き継がれるわけですから、転院するときやセカンドオピニオンを持つときも、患者側にとっては安心、スムーズだと思います。

今回改めて感じたのは、持たせる普及も大事だけど、使う環境の整備も必要ということです。
道具と場面、需要と供給、相互を検証しながら物事を進めることの大事さを再確認し、仕事に反映していきたいと感じた今日この頃です。