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加倉井 正和

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第176回 クラフトビール

2024/04/23

本日、4月23日は「クラフトビールの日」。

全国地ビール醸造者協議会(JBA)、日本地ビール協会(CBA)、日本ビアジャーナリスト協会(JBJA)などで構成された日本クラフトビール業界団体連絡協議会(クラビ連)が制定しました。
クラフトビールの普及、ビール文化の向上発展に寄与し、ビールの愛飲家、製造者、販売者、原料・機器生産者など、生産から消費に関わるすべての人が一体となる環境を生み出すのが目的とされています。
日付は、1516年4月23日に「ビールとは一体何か」を世界で最初に定めた法律とされるドイツの「ビール純粋令」が施行された日からきています。

日本のクラフトビールの歴史は、11994年4月に酒税法が改正され、ビール製造免許に必要な最低製造量が従来の年間2,000キロリッターから60キロリッターに引き下げられたことから始まります。

この法改正により、小規模醸造所によるビール製造が可能となり、その年から翌年にかけて小規模醸造所が徐々に設立されました。
地酒にちなんで地ビールと名付けられ、観光地を中心に地ビールブームが一世を風靡しました。

しかし、1997年頃よりブームに乗って他業種より参入したメーカーの品質がおざなりになったこと、また大手ビールメーカーが、味よりも価格を重視した発泡酒を発売したことで、価格志向が進み地ビールブームは下火になりました。

ブームが去った後でも、本気でより良いビールを製造したいと高い志を持ったブルワリー達は、継続して醸造を続けました。
その過程で、味と品質の向上が、着実に計られ、国際大会で日本のクラフトビールが多数入賞するまでになっていきました。
そうした努力が実り、2011年頃よりクラフトビールの熱が再燃し始めました。
2021年12月時点で、全国で500以上ものブルワリーが世界にも引けを取らないクラフトビールを造っています。
その職人によるビールを現在では、広くクラフトビールと呼ぶようになっています。

クラフトビールファンにとっては、今後さらに多彩なクラフトビールを気軽に日本国内で楽しむことができる時代となってきました。

今では、ブルワリーの個性が全面的に押し出された唯一無二の特徴的なビールがどんどん誕生しています。

そんな、こだわり抜かれた多種多様ビールのように、
私たちの個性(多種多様な特徴)を活かせると良いですね!