HACHIDORI NO HANE(ハチドリのはね)HPトップ

岩田 徹

ホーム > 岩田 徹 > 記事一覧 > 第156回 アニメの力

第156回 アニメの力

2023/12/08

少し前の話題になりますが、
バスケットボール男子日本代表が、48年ぶりとなる自力での五輪出場権を獲得しました。
自国で開催されたW杯でもあったため、
T V中継され、会場には多くのファンが詰めかけ声援を送っていました。
奇跡とも言える展開で劇的な勝利を飾った日本代表。
自分たちよりも体格的に大きな外国選手を相手に、
俊敏性、チーム戦術を駆使して強敵を倒していく姿は爽快で、
その戦いは見ている人の心を震わすものでした。

このチームに所属する選手の多くが子どもの頃に見て影響を受けたもの。
それが「スラムダンク」というアニメです。
私は週刊少年ジャンプを愛読していましたので、スラムダンクも読んでいました。
バスケットボールをテーマにしたアニメはそれほど記憶になく、
また48年ぶりという時間の経過が示す通り、
日本代表チームもそれほど目立った成績を収めている訳ではありませんでした。
国内最高峰の戦いでもアマチュアの実業団リーグがある程度で、
注目度も高いものではありませんでした。
そこで登場したスラムダンク。
当時は野球をしていた私ですが、バスケットボールにも少なからず興味を示すきっかけとなりました。

今回の代表チームの選手も、スラムダンクをきっかけにバスケットボールを始めた方が多く、またファンもスラムダンク愛好者が多かったようです。
会場内でスラムダンクの音楽が流れると気持ちが高揚し、一体感が増していたようです。

スラムダンクの著者である井上雄彦さんが30年ほど前に書いた言葉。
「日本チームの五輪出場が見たい。『スラムダンクを読んでバスケを始めた。』という
子供たちが、大きくなってやってくれたら・・・オレは泣くぞ」
まさにその通りの展開になりました。
ドカベン、キャプテン、メジャーを読んで野球を。
キャプテン翼、ブルーロックを読んでサッカーを。
YAWARAを読んで柔道を。
日本の強みであるアニメを起点に、こんなにも多くのトッププレイヤーが世界で活躍していること。
それに伴い各スポーツの日本代表が最高峰の舞台で活躍していること。
こんなにも勇気や希望や感動を与えてくれるものはありません。

アニメの力で夢を描き、主人公になぞらえて自身の夢の実現に向かって自己研鑽し続ける。
夢を見せること、イメージさせること。
中長期で人材を育成していくためにも、夢、未来像を見せること、描かせること、
イメージしてもらうことが、企業の人材育成にとって重要だと感じました。