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益田 和久

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第7回 スキルと時間を補うのが「ツール」

2021/04/22

仕事柄、教材や原稿を作成することが多いのですが、時々“筆が進まない”ことがあります。
“筆が進まない”といっても、書くことが思いつかないというわけではなく、書きたいことのイメージはあるけど、上手く表現できない、いい言葉が出てこないというレベルです。

教材や原稿に限らず、報告書や引継書等の文書作成で、“筆が進まない”経験をされている方は、一定数いらっしゃるのではないでしょうか。
そんなときは、過去に作成した(された)ものや、インターネットで検索したものを“タタキ台”にして、上書きをしていく対応になると思いますが、その“タタキ台“”がないときもありますよね。
加えてリモートワークの場合、周囲にすぐに相談もできないので、一人で悶々とすることもあるのではないでしょうか。
私がいつも感じるのは、0(ゼロ)から1を生み出すことは結構大変だなということです。

では、そのタタキ台がないときにはどうするか。
私の場合は、頭の中にあることや自然と口から出てきたことを、音声入力を使って、データ化していくようにしています。
音声入力の時点では、日本語としての正確さ、わかりやすさは気にせず、質より量を重視して、どんどんアウトプットしていきます。
書こうすると出てこなかった言葉が、頭の中にある言葉を吐き出してみようとすると、不思議とスラスラでてきます。
内容はともかく、アウトプットがある程度のボリュームになったら、それをタタキ台として、目的の内容に仕上げていくようにしています。

音声入力は、Windows、Mac、Googleとどれもその音声認識の精度は甲乙付けがたいくらい進化していて、会議の議事録をとることも可能です。
スマホ一つあれば、書記役を決めなくても、スマホがその役割を果たしてくれることになります。

私も、場面によって音声入力機能は使い分けていますが、原稿作成でよく使うのが、MicrosoftのWordに搭載されている「ディクテーション」という機能です。
Wordのホーム画面にマイクのマークがありますので、すぐわかると思います。

このディクテーションが優秀で、滑舌よく話せば、漢字変換も含め、かなり正確に認識してくれます。
ですので、筆が進まないようなときは、ディクテーションで頭の中を見える化してタタキ台を作成し、そこから修正を加えていくようにしています。

以前は、iPhoneのメモ帳で音声入力をしていましたが、結局はWordにコピペすることになるので、今は、最初からディクテーションを使うようにしています。
このディクテーションをはじめとする音声入力機能を研修等で紹介すると、「今まであまり使わなかったけど、かなり便利で使いやすい」というお声をよくいただきます。
特に、リモートワークが多くなってくると、周囲を気にせず音声入力ができるので、使用頻度が上がるのだと思います。

オンライン上には、このような便利なツールがたくさんあります。
ツールを使うことで、スキルや時間、マンパワーの不足を補うことができます。

ドラえもんではありませんが、「こんなこといいな できたらいいな」と思うようなことは、だいたいのものが、オンラインツールとして用意されています。
忙しい人ほど、少人数のチームほど、人材やリソースが不足している組織ほど、ツールは使いこなしたほうがいいと思います。

また、ツールも新しいものがどんどんリリースされていますから、貪欲な探究心を持って、自分たちにあったツールを導入してはいかがでしょうか。