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岩田 徹

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第118回 監督の決断

2023/03/17

このコラムを作成しているのはW B Cの準々決勝が行われる前ですので、
配信される頃には日本代表が準決勝進出が決定していることを願いながら、
想いを込めて書いています。

W B C日本代表、盛り上がってますね。
予選リーグでは4戦全勝。
少しヒヤリとする場面もありましたが、概ね順当な勝ち上がり。
ここまでは期待通りというところでしょうか。
ですが、準々決勝からはノックアウトシリーズ。
負けたら終わりの一本勝負。
選手たちも高校野球以来のトーナメント戦と言ってもいいのではないでしょうか。
代表選手の多くが甲子園経験者ですので、高校球児のような必死さで戦い抜いてもらい、
アメリカで3大会ぶりの優勝を果たしてもらいたいです。

快勝続きの1次リーグでトラブルにも見舞われました。
守備の要の源田選手の骨折。
東京五輪の胴上げ投手、栗林選手の体調不良。
栗林選手は離脱が決定し、代わりにオリックスの山崎選手が招集されました。

オリックスからはすでにエースの山本選手、2番手の宮城投手、
中継ぎエースの宇田川選手が選出されており、
プロ野球開幕時の大事な時期に中心選手が4名不在という状況になります
そのような状況でもオリックスの中嶋監督は快く山崎選手の追加招集に応じ、
日本代表の優勝に向けて、自チームの開幕を顧みず送り出しました。

結果で判断されるプロの世界で、
開幕時に投手の軸となる選手が4名も不在なのは大きな戦力ダウンです。
自チームの成績を優先させてもおかしくない状況での判断。
オリックスのチーム状況を考えても、WBCでは優勝して欲しいものです。
会社経営において大切な時期にエース級の社員が4人も不在になる状況を想像すると
非常に恐ろしいですが、不在な時ほど新たな人材の台頭が期待できる時でもあります。
WBC日本代表とオリックスの今後に注目したいと思います。