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長谷川 満

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第16回 予算をかけなくても人材育成はできる!

2021/03/31

この時期になると、新卒社員の受け入れで慌ただしくなります。

そんな中、新卒社員を受け入れる際、毎年考えていることがあります。
それは、「人材育成をしない」で済む仕組みづくりです。

どういうことかというと自ら考え、行動できる自立した人材を育てるということです。

中小企業は会社に研修をするだけの余力がなかったり、研修を行えない事情があったりします。

中小企業では多くの仕事が人に付いていることが多く、
「その人がいなかったらこの仕事は他にできる人がいない」
「その人がいないとわからない」
となりがちで、
そこから「だったら新人には仕事をやりながら身につけてもらいましょう」
という流れになります。

いわゆるOJTということですが、実際は現場に丸投げしているだけという場合も多く見られます。

現場で教えながら業務をすること自体は悪いことではありません。
時間もお金もない中で、どうしたら現場でうまく新人を育てることができるでしょうか?

それはOJTを、意図を持ってやることです。

行き当たりばったりに仕事を振るのではなく、
きちんと目的を持って指示を出し、
さらにそれを仕組み化していくことです。

私がやっている事例を一つお話ししましょう。

私が行っている、新卒の内定者向けのプログラムの一例です。
新卒社員向けにも実施可能なプログラムです。
それは内定者が入社するまでの半年間の間に、100人に向けて自分の内定報告をするという内容です。

報告をする相手は社内スタッフと同期以外なら誰でもいいことにしています。
学校の友達でも家族でもアルバイト先の友達でも構いません。

このプログラムをすることの利点は幾つかありますが、入社前研修の簡略化や本人のやる気を促したり、プレゼン技術の向上などが見込めます。
何より他人に自分の会社のことを話すというのは、改めて自分が入る会社のことを見つめ直す良い機会になります。

実際に知人に自分の内定報告をするようになったら、こちらであらかじめ渡しておいた署名カードに、プレゼンを聞いてくれた人のサインやコメントなどを書き込んでもらうようにします。

後はそれを毎月集計し、入社までは簡単な報告会だけにすれば、研修準備の手間も楽になり、人手もあまりかかりません。

更に入社後は署名カードを本人に返却し、仕事で辛くなったり迷うことがあった時にそれを見返してもらうようにすれば、本人にとっても励みになります。

このプログラムが以前、ワールドビジネスサテライトに取り上げられました。

このように、
「その仕事をさせることによってどういう効果を見込めるか?」
「相手の反応はどうか?」
「どの方向に相手を導きたいのか?」
と考えていけば、

工夫次第でお金も手間もかからない人材育成というのは十分可能なのです。