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金山 正明

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第110回 この人に聞く!~人・組織が羽ばたく時~

2023/02/12

株式会社Box out 代表取締役社長ceo 飯田 翔大様(其の2)

今回の対談は、株式会社Box out代表取締役社長ceo飯田 翔大様にご協力頂きました。
株式会社Box out様は、「ビジネスの追及」と「ビジネスの拡大」をミッションに掲げ営業支援を軸にBtoBビジネスの発展を支援されております。 
今回は株式会社Box out代表取締役社長ceo飯田 翔大様のキャリアについてお話しを伺います。

金山:先週は、株式会社Box out様の会社紹介と創業ストーリーについてお話しを伺いましたが、株式会社Box out創業までにどのようなキャリアを歩んでこられたのかお話しを聞かせてください。


飲食店を退職後本格的に独立へ向けて動きました。
当時は会社を作ることってどういうことかもあまり理解していない状態でしたので、会社を作るにはどうしたらよいか、仕事を作るにはどうしたらよいかなど、色々と考えました。
今まであまり勉強もしてこなかったで、本から学ぶとかすればよかったんですがそんな発想にもなりませんでした。

また、当時はネットに今ほど情報が転がっている時代ではなかったので、経営者というものを想像してみたんです。
社長ってどんな人のことを言うんだろうって。
想像してみた結果出した答えが二つありました。
一つは営業力だったんです。
もう一つはパソコンスキル。
なので、営業力があってパソコンスキルがある人は、社長になれる可能性が高いと考えたんです。

営業会社へ入社、約束通りトップ営業へ!

そしてまずは営業会社に就職しようと思ったんです。
営業をやったことなかったのですが、社長は自分の言いたいことを言って仕事を取るというイメージを持ってましたので、そういう営業を目指そうと思ったんです。
そんなイメージを持ったまま営業会社に面接に行きまして、面接では面接官を怒らせたのを覚えてます。

面接に行ってこんなことを言ったんです。
「僕は自分で会社を作るんです。そのために営業力が必要だと思ったので応募したんです。営業を学べる環境があるならば3年でも5年でもいますけど、学べないと思ったなら1カ月でも辞めます。ただ、入社した時から退社するまで成績トップでいることを約束します。」

営業経験がない人間がこんなこと言ったらビックリしますよね。(笑)
ただ配属から退職まで色々ありましたが、トップ営業としていることができました。
営業力が身に付いたと思ったタイミングで退社しまして、次の就職先を決めました。
そして未経験ながらとあるIT企業に内定頂きました。
ただ、入社までの間に少し時間があったので、学生時代サッカー部の先輩が会社を作ったという話を聞いたので、会いに行ったんです。

先輩からの教えと会社の創業

先輩はすでに起業をされていたので、これからのことや会社の作り方など、心置きなく相談させて頂きました。
するとIT企業へ就職するという私に、「IT会社を作りたいわけでもないんだから、そんなにITスキルは必要ないぞ。」と教えてくれました。
そして、とにかくいろんな経営者に会ってみなと、周りの経営者を紹介してくれたんです。

さっそく内定を頂いていたIT企業にはお断りの連絡を入れ、ご紹介頂いた経営者の方々に会いに行くことにしたんです。
すると、とある経営者の方が、知り合いで独立したいという人がいるんだけど会ってみる?と紹介をしてくれました。
そこであったメンバーと意気投合しまして、会社を作ることになったんです。
全くゼロからのスタートだったのですが、集まった4人で何ができるか考えた結果映像制作会社にすることにしたんです。

金山:会社を作るまでの展開がとっても早いですね!
起業したのは何歳になるんですか?

当時20歳くらいでしたね。
なので、学生の延長のような形で仕事をしていましたね。
会社の資料もなく、見積書の作り方もわからない、何もかもがはじめての経験でした。
ただただやれる方法だけを考えて突っ走った感じですね。
2年ほどそのようにやってきたのですが、メンバーは当然疲弊していきまして、会社をたたんでフリーの営業をすることにしたんです。
僕自身もできないことばかり言う人たちに疲れていたこともありましたので、フリーの営業に転身してからは自分の仕事だけ考えればよかったのでとっても楽でしたね。
いろんな企業さんと提携して営業をして回ってました。
そうやって仕事をする中でタッグを組むことが多かった同じ年の営業だったんですけど、一緒に会社をやろうって誘われるようになったんです。

ただ、僕は一度失敗していたので、会社なんて大変だからやらないと言って断ったんです。
ただ、6カ月以上毎週毎週会社をやろうって言ってくる彼の意気込みに折れて2つ目の会社を作ることになったんです。

2社目の創業とパートナーとの軋轢

僕にとっては2社目となる会社は営業代行会社で、パートナーと共同経営をしました。
二人でどのような会社を作るか話し合って、どうせだったら“一番いい会社”を作りたいよね!と考えました。
“一番いい会社”って何だろうって言ったときに、一番働きたい人が多い会社じゃないか、一番従業員数の多い会社じゃないかと考えるようになったんです。

それからは、来るもの拒まずで採用をしまして、1年で20名ほどの正社員を採用しました。
もちろん採用スピードにキャッシュは追い付かず、大変な思いはしたんですが、少しずつ明日の飯から明後日の飯へ、一週間後の飯から1か月後の飯へって、少しずつ先のことを考えられるようになったんです。

ただ、その頃パートナーとの考え方や方向性の違いにお互い気づいていながら目を背けた時期があったんです。
それは気づけば1カ月、半年、1年と続き、お互いの仲も修復できないようになっていました。
今まで一丸となっていた組織も真っ二つに割れて業績もどんどん悪くなっていきました。
組織ってこんなにも簡単に崩壊するんだって思いましたね。
借金だけが残って解散しました。

金山:なるほど。
そこからどのように再起されるんですか

そこからは、当時の顧客から声をかけて頂いて、再起するためにもスキルや経験だけじゃなく色んなものを蓄えた方が良いんじゃないかとお話し頂きそちらの会社にジョインすることにしたんです。
営業や新規事業に携わらせて頂いて、色んな経営者の方々とお会いさせて頂いて、また経営者交流会もさせて頂いて、半年で1200社ほど集めたりしましました。
そして色んな企業の営業課題や営業の方法、悩みなど聞く機会が増えてきまして、世の中売れているものやサービスが良いものじゃないんだなと思いましたし、本当に良い商品やサービスが営業力やお金がなくて普及されずに潰れていくことも沢山あるんだなと思いました。

僕自身もこの8年間で会社を作っては潰し、プロダクトを作っては潰しということを何回もやってきた中で、改めて何のために事業をやるのか、ビジネスをやるのかというのを深く考えるようになったんです。
これに答えが見つからなければ、抜け出せないなと思ったんです。
自分自身のミッションというのを作りこもうと思ってコーチングの方から学んだり、本から学んだりと3年ほど見つめなおす時間を持ちました。

そして個人のミッションとして、「他社の拡大に貢献する」というものにたどり着いたんです。
それをやるために何ができるかを考えた結果、本当に良いものを本当に必要な人に届ける必要があるなと思い現在の株式会社Box outを創業しました。

金山:なるほど。
濃い8年間ですね!
チャレンジしているからこそ経験できたことですね。
とっても刺激になりました。

次週は飯田様が描く今後のビジョンについてお話し聞かせてください。

会社情報

事業所名:株式会社Box out
所在地:東京都渋谷区神宮前六丁目23番4号 桑野ビル2階
HP:https://box-out.co.jp/
事業内容:
・決済者商談提供サービス「Sales Info」
・成約率向上営業トレーニングサービス「Sales Flame 」