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岩田 徹

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第112回 キャンプイン

2023/02/03

プロ野球もJリーグも、2024年の新シーズンに向けて各チームがキャンプインしています。
これから長いシーズンを戦うための体力づくり、強み弱みの分析と改善、
サッカーにおいてはチーム戦術の浸透など、
各チームが大きな目標に向かって練習に励む様子を見て、
いよいよシーズンが近づいてきたな、と期待に胸が膨らみます。

高卒、大卒、社会人卒のルーキーにとっては、
もちろん初めてのキャンプインになる訳で、これまでの選手生活とはリズムも違い、
戸惑いも多いと思いますし、慣れないことも多く、
精神的にも疲れることは容易に想像できます。

限られたポジションを争い、レギュラーを獲得するために、
このキャンプ期間でいかにアピールするか、力をつけるか。
非常に大切な時期です。

半年強のシーズンで成果を求められているプロ選手。
会社で例えると1年契約の社員ということになります。
1年でどんな結果を出すか。チームをどのように導くのか。
非常にシビアな戦いをしているのがプロだと思います。

実社会の会社員にそこまでのシビアさがあるかというと、そこまではないでしょう。
会社が用意した研修制度を受講し、どこか育ててもらえる、経験させてもらえる、
という甘えがあるように感じます。

プロ選手のキャンプを見た時に、もちろんチームとしての練習メニューはありますが、
個々が能力を高めるために必死に努力し、少ないポジションを争っています。

会社員もその道で給料を稼ぐ言わばプロとなります。
自分はどのように会社や社会に貢献するのか。
そのために発揮できている強みは何で、弱み・課題は何なのか。
課題をクリアするために日々どう鍛錬していくのか。
不平や不満を耳にする機会はたくさんありますが、
それを自らの力で変えていこうとする方を見る機会が少なく感じます。
現状の会社や組織に不平や不満を言う前に、自身が選択して身を置いた環境を
より良いものに変えようと努力すべきだと思います。

と書きながら、私自身も戒めて、より身近な方々のお役に立っていきたいと思います。