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金山 正明

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第3回 この人に聞く!~人・組織が羽ばたく時~

2020/12/27

株式会社システムシェアード 徐日柱 社長(其の3)

先週に引き続き、株式会社システムシェアード代表取締役徐日柱様にご協力頂きました。今週は会社、組織が飛躍的に伸びた時をお届けします。

金山:会社のターニングポイントとなった出来事をお話し頂きましたが、当時は社員数30名ほどだったと伺っております。現在社員数が260名ほどいらっしゃると思いますが、会社、組織が飛躍的に伸びた時、業績もそうですし会社が育ったなと感じた時っていつ頃なんでしょうか。

実はリーマンの時にこのままじゃまずいと思って、新しい事業(教育事業)がスタートしたんですけど、3年間教育事業は大赤字だったんです。でも今となっては、その3年間があって現在の教育事業の成長があったと思います。
その当時システム開発事業に携わっていたメンバーからは「自分たちが稼いだお金が教育事業によって消えている。」といった不満の声も多く出ていましたけれども、それでも教育事業を続けると決めたのは、後ほどお話ししますが、初めてのクラスでの経験があったからだと思います。

参加者の人生を変える教育事業が企業理念に近い体験

初めての教育クラスで、3ヶ月ほどの研修で素人が2年目のエンジニアくらいに成長したんです。講師も受講生も、みんな必死で毎日終電近くまで残って勉強をしていました。
その結果、参加者からはとてもとても感謝されまして、修了式では参加者から「この研修に参加できて本当に良かった。人生変わりました!」といった声を沢山頂き、大の大人が涙を流して喜んで頂けました。
創業以来一番企業理念に近い体験をし、これを一生の仕事にしようと心で決めました。
そして、3年間事業は大赤字でしたが、結果的にその3年間が基礎トレーニングの期間になっていたんだと思います。その3年間の準備期間があって、現在の教育事業の成長があると思います。現在では56クラス(1クラス35名ほど)の教育を実施するまでに至っています。

金山:すごい規模で実施されているんですね。今年はコロナ禍ということもあって、研修事業は大変だったと思うのですが、どのように対応されたのでしょうか。

春先の緊急事態宣言前までは、楽観的なムードだったんです。「集合で研修をやってほしい」という声が多かったので準備をしていましたが、3月28日安倍さんの記者会見以降ガラッと変わりました。
研修は新入社員対象なので、実際に感染者が出たらまずいなと思い、2週間の準備期間を設けて56クラス全てオンラインに移行しました。スクール担当者の6名と一緒にほとんど泊まり込みで準備して対応しました。

世の中が変わるタイミングは中小企業にとってチャンス

自分自身で思うのですが、基本的に世の中が変わるタイミングというのは中小企業にとってはチャンスだと思います。うちでは、こういう変化をどうチャンスに変えるかといった色んなアイディアを社員も一緒に出し合っています。

金山:なるほど。変化への対応も早いですね。ぶれないというか。これも教育事業としての準備期間があったからなんですかね。

そうですね、連日ニュースで新型コロナウイルスについて騒がれていて不安になりましたが、でもそういう時こそぶれちゃいけないと思って理念やビジョンを社員たちに伝えました。そして「給料もボーナスも減らさない」って言い切りました。

コロナ禍だからこそ企業理念を伝えて経営者の責任を全うしたい

当然ですが、経営の責任は経営者にあって、現場の責任は現場にあります。今コロナ渦で、現場は必至で頑張ってくれています。これで業績が伸びなければ経営者、経営層に責任があります。いろいろなニュースで人間は揺らいで不安になりますが、こういう時ほど、本質や原点、企業理念に立ち返り、それを社員にも伝えることで乗り切っていきたいと思います。

金山:社会が揺らいでいる時に社長の力強い言葉は効きますね!ありがとうございます。とても勉強になりました。これから益々のご発展をお祈り申し上げます。

今週はシステムシェアード様の会社、組織が飛躍的に伸びた時をお届けしました。
次週は最後の結びとして、私が今回の対談から得た学びと気づき、そして人、組織の育成に活かすためのポイントをお届けします。

会社情報

会社名:株式会社システムシェアード
本社:東京都千代田区外神田1-18-13 ダイビル13F
コーポレートサイト:https://www.3sss.co.jp/
事業内容:システム開発、教育サービス(東京ITスクール)、クラウドサービス