HACHIDORI NO HANE(ハチドリのはね)HPトップ

岩田 徹

ホーム > 岩田 徹 > 記事一覧 > 第98回 指導者の質

第98回 指導者の質

2022/10/28

いよいよ終盤を迎えたJリーグ。
3年ぶりの優勝が目前の横浜Fマリノス。
3連覇を目指し苦しい時期を超え、勝ち点2差で追う川崎フロンターレ。
残り2節。どんなドラマが待っているのか。
フロンターレサポーターの筆者は逆転の3連覇を願って止みません。

そのフロンターレを、常勝チームとしてのベースを作ったと言われる風間八宏さん。
現在はセレッソ大阪のアカデミーの技術委員長に就任されています。
トップチームではなく、その下のカテゴリーの育成を担当しています。
そしてこの夏、クラブチームの全国大会であるクラブユース選手権で、
セレッソ大阪はU-18、U-15、U-18ガールズの3つのカテゴリーで優勝を果たしました。
カテゴリ別での3冠は史上初で、風間さんの技術指導、育成力の成果が
早くも発揮された事例ではないでしょうか。

風間さんが就任されまず取り組んだことは、
指導者の質の向上と全体の仕組みづくりだそうです。
細かい技術云々ではなく、そもそもの「指導者の質とは」という根本を伝えること。
ここに時間を割き、指導者を通して選手を育てるという、
とてつもなく長く時間がかかりそうなことに注力し、
結果、就任して2年で結果を出すという、とんでもないことを成し遂げました。

風間さんの考え方として、
「指導者が育つことで外から選手を探さなくても良くなる。
日本中を探せば必ず良い選手がいる。ただ、その選手を見抜ける指導者が必要。
そうすることでブラジルのように、国内リーグの質が高く、かつ海外に出ても
活躍する選手がいる状態ができる。それが理想。」
と語っています。

ベースは、「止める」「蹴る」「外す」「運ぶ」「受ける」「見る・見ない」の6項目。
この6項目が試合とどう結びつくのかを考えること。
そしてこうすればサッカーが上手くなる、という本質的なことを考える、
「頭の中の目」を持つこと、を指導者に求めているそうです。

11月に開催されるサッカーワールドカップ。
この大舞台にも風間さんの指導のベースを体現した選手が選ばれるでしょう。
ドイツ、コスタリカ、スペインという強豪揃いの予選ブロックでどんな戦いを見せてくれるか。
目標であるベスト8以上の活躍を期待しつつ、
私は直近のJリーグでの川崎フロンターレの奇跡の3連覇を願って、
残り2試合、それぞれ会場で応援したいと思います。

〜中小企業の採用・育成のヒント〜

短期的には高いお金を払って外から助っ人を招集してチームを強くする。
しかし選手の旬も短く、また新たな助っ人を探し続けることになります。

一方で時間はかかりますが、良い素材を見つけ育て上げることで、
チームとしての基盤が整っていくのではないでしょうか。

育てた人材が下の人材を育てる。
指導者の質を高めることとその仕組みを作ること。
風間さんの取り組まれていることを経営にも活かしたいと感じました。