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益田 和久

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第72回 腕の見せどころ

2022/07/21

オンライン研修を展開するようになって、研修の準備の仕方が少し変わりました。
会場までの移動がないので、時間に余裕はありそうなのですが、これがそうでもないのです。
物理的に同じ空間にいるわけではないので、受講者を惹きつけるには、投影する資料の工夫(PowerPointのアニメーション、写真や動画の挿入等)やZoomの各種機能活用(投票、チャット、ブレイクアウトルーム)が重要になりますが、その準備やシミュレーションに結構時間がかかるのです。
その準備やシミュレーションの中でも重要なプロセスの一つにオペレーターさんとの打ち合わせがあります。

オペレーターさんとは、Zoomやteamsなどのオンライン会議ツールの操作をしてくださる方々です。
講師も基本的な操作はできますが、各種操作や受講者対応はオペレーターさんにお願いしたほうが、講義に集中できます。
(以下Zoomの場合)
画面共有は講師がやったほうがいいですが、ブレイクアウトルームの設定や受講者からのチャットの確認、講師や発表者へのスポットライト指定は、オペレーターさんがやってくださると、研修はかなりスムーズに進行ができます。

先述の通り、オンラインの場合は物理的に同じ空間にいないので、講師が操作に戸惑ったり、画面確認等で講義が止まったりすると、間延びして集中力が下がってしまうことが多いのです。
ですので、オンライン研修の円滑な運営は、オペレーターさんの陰の力なくして成立しないのです。

このオペレーターさんについて問い合わせをいただくことがあります。
Zoomの操作はお客様(事務局様)もしくは研修ベンダーの営業担当者さんが担当するので、それでいいかという問い合わせです。要はコストダウンのご相談なのです。
確かに、Zoomを頻繁に使っている方であれば、研修の流れさえ把握できれば、普通にオペレーションはできますね。
研修運営がそれほど複雑でなければ、オペレーターは自分たちでやるといわれるのも当然かと思います。

ただ、Zoomオペレーションができれば、それでオペレーターが務まるというわけでもないのです。
オペレータのもう一つの大きな役割に「障害対応」があります。
Zoomに入れない、音声が聞こえない、操作がわからない等の受講者からの問い合わせに対して、講師と連携をとりながら、講義に支障がないように対応していくわけです。

この手の問い合わせは当日になってみないとわかりませんし、受講環境によっても対応は異なりますから、まさにオペレーターの腕の見せ所なのです。
問い合わせが何もないのに超したことはありませんが、本当の意味でのオペレーターの存在価値がわかるのは、問い合わせ対応やトラブルシューティングのときなのです。
このあたりを、お客様や研修ベンダーの営業担当者さんも、あまり想定していないのかなぁと感じるときがあります。

先日も某社の研修の際、Zoom上で見ると、音声はONになっているのですが、受講者の声が聞こえないという状況がありました。
しかも同じ研修で3人。(ちなみにこちら側の声は聞こえていました。)PCの再起動やアプリの削除、再インストール等の一般的な対応でも解消せず、お客様事務局様も心配し始めましたが、ここからが弊社オペレーターの本領発揮。
携帯電話で遠隔操作をしながらPCの設定をチェックして原因を探り出し見事の全員のトラブル解消。
受講者からもお客様からも大変感謝をされ、その後は気持ちよく受講をしていただきました。

仕事ができるかどうかは、トラブルやクレームのときにわかるとよくいわれます。
何もないのに超したことはありませんし、必要以上に“非常時対応のアピール”をするのも脅しのようになってしまいます。
それでも、もしものときを想定した価値をどれだけわかってもらえるか、そういい提案を今後も考えていかないといけないなと思う今日この頃です。