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深山 敏郎

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第52回 経営者のレジリエンス(2)命の使い方のはなし

2022/06/14

前回は、「経営者のレジリエンス(1)命のはなし」でした。

今回は、「経営者のレジリエンス(2)命の使い方のはなし」と題して書いてみたいと思います。
前回は、経営者にもっとも大切なことは自分の命を大切に扱うことである、といった趣旨のことを書きました。
今回は、その命をどう使っていくかということについて考えてみます。

私たちは生きている限り、自分の命の使い方を考える必要があります。
ある人はビジネスを拡大していくことが生きがいと感じられることでしょう。
ある人はこれまでになかったものを創り出すことに命を燃やすでしょう。
私も20代の頃、英語で芝居をしてお客様に感動してもらうことが生きがいでした。
命の使い方はさまざまです。

少し視点を変えてみましょう。

私たちの命が与えられたことには、何らかの理由があるのではないでしょうか。
ソクラテス、プラトン、アリストテレスなどの古代ギリシャ哲学者たちは生きる意味を深く考えました。
それが哲学となり、倫理学となり、またさまざまな学問を発展させました。

ここではこれ以上、哲学に深入りはしませんが、生きるということ、命があることはとても素晴らしいことであるということを、わたしたちも実感して良いのではないでしょうか。

自分のために命を使う、ごもっともです。
ただし、その自分を育んでくれた両親や先祖がいなければ自分の命すらないのですから、楽しく生きるためにも、そうした存在に対する想いを持つことも重要ですね。

人類の歴史は現生人類で約4万年(ヨーロッパのクロマニョン人、アジアの周口店上洞人)、旧人(ネアンデルタール人)で約20万年、原人(ジャワ原人、北京原人、ハイデルベルク人)で約50万年、鮮新世の猿人では約400万年前に遡るといわれています。

地球の誕生は45億4000万年前(+―5000万年)の先カンブリア時代だといわれており、太陽系銀河つまり宇宙が生まれたのは138億年前のビッグバンに起源があるといわれています。地球上の生命の起源は40億年前(+-2億年)に原始生命が誕生したといわれており、生命の起源とされています。

こうして命を遡ってみると、本当に長い歴史があります。
そうした長い歴史の中にわたしたちは生きています。
つまり、経営者の皆様も生きているわけです。

さて、現代に話を移してみましょう。
現代では本当に多数の社会課題が経営者の活躍を待っています。
地球環境問題、国際紛争、食糧危機、エネルギー危機、日本社会では少子高齢化など、さまざまな課題がうず高く積み上げられています。

このように解決を必要としている社会課題がたくさん存在します。

世界中でこのようなさまざまな課題を解決しようとしている経営者、そしてその卵たちが活躍し、あるいは活躍の機会をうかがっています。
こうした中で、わたしたち経営者の役割とは何でしょうか。
また、わたしたち経営者の命の使い方とは、また、心血をそそぐ対象とは何でしょうか。

経営者は孤独といわれます。
確かに社内にその心情が理解できる人は少ないかもしれません。
しかし、経営者同士であればそれが分かる部分もあることでしょう。

自らの事業の売上や利益、企業価値という数値はとても大切です。
しかしそれは何のために大切にするものなのでしょうか。
少々青臭い言葉になりますが、社会課題の解決に少しでも役立つということが前提のはずです。

こうした社会課題を解決するために(たとえ少しでも)役立っているという実感こそがあなたという経営者を育て、あなたとともに働いてくれる従業員の皆さんも育ててくれるのではないでしょうか。
それが会社の自信につながることでしょう。

経営環境の変化に振り回されて一喜一憂している暇はありません。
経営者の皆様にはぜひ勇気をもって経営にあたって欲しいと考えます。
信念を貫いて自らの命を使って欲しいと思います。

次回は「経営者のレジリエンス(3)経営者の自信」について考えてみたいと思います。

レジリエンスの高い人の特徴を詳しく知りたい方は、拙著:「レジリエンス(折れない心)の具体的な高め方 個人・チーム・組織」(セルバ出版)などをご覧いただければ幸いです。

toshiro@miyamacg.com (筆者:深山 敏郎)
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