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金山 正明

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第76回 この人に聞く!~人・組織が羽ばたく時~

2022/06/12

株式会社ObotAI 代表取締役社長 北見 好拡様(其の4)

今回の対談は、株式会社ObotAI代表取締役社長 北見 好拡様にご協力頂きました。
株式会社ObotAI様は、多言語DXを展開されている会社で、多言語AIチャットボットやWeb会議自動翻訳ツール、VRを活用した多言語AIチャットボットでの集客支援を提供されている企業様でございます。
今回は最後の結びとして、私が今回の対談から得た学びと気づき、そして人、組織の育成に活かすためのポイントをお届けします。

今回の対談の中で特に印象に残ったのは、2016年にスタートされたIT事業に関して、「事業を何回かピボットした」とおっしゃっていた北見さんのお言葉と、経営においてスピード感を大切にしているというお話しです。

事業を何回かピボットした

2016年新たにIT事業を創業され、「事業を何回かピボットした」とおっしゃっていた北見さんですが、そのトライ&エラーがとても面白いと感じました。
創業時はAIチャットボットを活用したインバウンド向けのサービス展開でしたが、コロナの影響でインバウンドの需要はなくなりました。
そんな中Web会議の自動翻訳サービスを生み出したり、VRを活用した新たな顧客体験を生み出したりと時代のニーズに合わせて既存サービスをブラッシュアップさせています。

注目すべきは“一時的な方向転換”ではなく、既存のサービスを基により良くなっているという点です。
時代の移り変わりや世の中の構造の変化により、環境は常に変化をしています。
それに伴い、製品やサービスに対する需要も変化します。
そういった変化に対し、一時的に対応するのではなく、常に既存サービスを軸にブラッシュアップさせていくことの大切さを感じました。
これは、自社のSWOTをしっかりと把握しているからできることだと思います。

経営においてスピードを大切にする

2020年4月。最初の緊急事態宣言直後のことでした。
「はんこ文化」が在宅勤務の妨げになっているという指摘がある中、竹本IT政策担当大臣の「民間で話し合ってもらうしかない」というコメントに多くの批判が集まっていました。
そんなコメントを受けGMOインターネットグループの熊谷代表が「決めました。GMOは印鑑を廃止します」とツイッターに投稿し、わずか2日で印鑑を完全に廃止すると正式発表するのです。

このスピード感いかがでしょうか。
経営においてスピードの大切さはよく語られていることです。決断のスピード、実行のスピード、そしてそれを実現する組織作り。中小企業こそスピードが大切だと私は思います。

北見さんは社員が入社する際に必ず「スピード感」というのを本人としっかり確認するそうです。
それはチャットのレスポンス一つとっても「即レス」という文化が自然と存在するほど。
社員同士が地域、国を超えてリモートで仕事しているからこそ仕事の「スピード感」は共通して持っておくべきものなのでしょう。
そういった組織文化が自然と会社のスピード感を生み出しているのだと思います。

今週は株式会社ObotAI代表取締役社長 北見様との対談から得た学びと気づき、そして人、組織の育成に活かすためのポイントをお届けしました。
ご協力いただきました北見 好拡様には感謝申し上げます。
これからの益々のご発展をお祈り申し上げます。

会社情報

会社名:株式会社ObotAI
本社:東京都渋谷区恵比寿2-6-25 上田ビル3F
HP:https://obot-ai.com/
事業内容:
・多言語DX事業
・訪日旅行外国人の手配業務(シンガポール、タイ、ベトナム)
・システムの受託開発業務