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高松 秀樹

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第58回:社内副業?それとも社内ボランティア?

2022/01/22

損害保険ジャパン(損保ジャパン)さんが、2021年10月から開始した社内副業制度「SOMPOクエスト(=所定の就業時間の2割を上限に他部署の業務に携われるもの)」を採用活動に有効活用しているようです。

社内副業制度実施の背景には、「Diversity & Inclusion」の加速と社員の働きがいを高めることで、顧客への新たな価値創出、継続的な社会貢献を目指すなどの思いがありますが、2023年卒の採用活動においては、全社員が関わることで、会社の存在意義を再認識するとともに、一人ひとりの仕事の意義を振り返り、働きがいの 向上につなげることが狙いのようです。

これまでは全国の各地域で実施している採用活動において、対応する社員は、人事部や各部署の所属上 長が指名していましたが、新たな取り組みでは「SOMPOクエスト」を通じて、全国の社員が「自主的」に採用活動に取り組む ことができるようになったとのこと。会社の未来を創る学生の採用に携わりたいという社員の思 いを後押し、多様な経歴・強みを持った社員が採用活動に参画することで、採用力の向上にも繋がっているようです。

大手が挙って取組み始めた「社内副業制度」ですが、基本的には、「経験値、社内人脈の獲得を通したスキルアップ」が報酬であり、金銭的報酬はありません。

現状、損保ジャパンさんでは、全国から意志、熱い想いを持った方々が集まり、社内でも比較的、好印象なプロジェクトのようですが、優秀な方々が過剰なプレッシャーにさらされ、疲弊してしまう「社内ボランティア」に陥らないような仕組み作りも求められるのでしょうね。