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木村 圭

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第4回 PREP法を使いこなすためのコツと注意点

2021/12/27

前回の記事でわかりやすくて伝わりやすい話の構成法として『PREP法』を紹介しました。
今回は、PREP法の各パートについてコツや注意点を交えながら解説していきたいと思います。

PREP法のふりかえり

PREP法とは、『結論(Point)』『理由(Reason)』『具体例(Example)』『結論(Point)』の順番で話す構成法です。
それぞれの頭文字を取って、PREP法(プレップ法)と呼びます。

前回の記事では、PREP法を使った文章として次の例文を紹介しました。

今日はスッキリした一日でした。(結論)
なぜなら効率よく物事が進んだからです。(理由)
具体的には、普段2回しか回すことができない洗濯機を3回も回すことができたからです。
天気も良く、カラっとした空気だったので、普段より洗濯ものが早く乾きました。(具体例)
なので、効率よく物事が進み、今日はスッキリした一日でした。(結論)

この例文を参考に、それぞれのパートを解説します。

結論(Point)

【結論】今日はスッキリした一日でした。
 
文章のはじめは、なるべく抽象的に自分の感情を伝えることがコツ。
あなたが何に対してどう感じたのかを伝えましょう。
 
例文のように、今日はどんな一日だったのか、どう感じたのかを短文でまとめます。
話が長く、結局何がいたいのかわからなくなってしまうひとは「〇〇だから〇〇だった」と理由→結論の順番で話をしてしまいがちです。
 
しかし、「〇〇でした。それは〇〇だったからです」というように結論から伝えると、その後の会話がスムーズで聞き手の興味を引きやすくなります。

理由(Reason)

【理由】なぜなら効率よく物事が進んだからです。
 
最初に伝えた「結論」の理由を述べます。
結論の理由を具体的に掘り下げていきましょう。
 
このとき注意したいのは、具体的に語り過ぎないこと。
理由のみを簡単に伝えることが、ポイントです。
そうすることで、聞き手は「それで?それで?」と、次にくる話を聞きたくなります。
 
また、「どうしてだろう?」と思わせ、その後の話に引き込むことができます。

具体例(Example)

【具体例】具体的には、普段2回しか回すことができない洗濯機を3回も回すことができたからです。
天気も良く、カラっとした空気だったので、普段より洗濯ものが早く乾きました。 

ここで、ようやく何があったのか詳細が語られます。
具体例を話す前に結論と理由によって相手の聞きたい気持ちは高まっているので、具体例を話すタイミングで聞き手は「なるほど、そういうことか」と、あなたの話を集中して聞いてくれることでしょう。
 
具体例は、1つだけではなく2つや3つでも構いません。
とくにビジネスの場においては、プレゼンテーションで理由を複数語ることもあります。
その場合は、具体例を挙げた後に、「また、~」と2つめの具体例を話すことも可能です。
 
日常会話や慣れないうちは、具体例をひとつに絞るとよいです。

結論(Point)

【結論】なので、効率よく物事が進み、今日はスッキリした一日でした。
 
最後に、再び結論を話します。
もう一度結論を話すことで説得力が増し、本当に伝えたいことを強調することができます。
 
また、結論を強調すれば、聞き手はあなたの言いたいことをしっかりと理解してくれるというメリットもあります。
 
具体例で会話が終わってしまいがちですが、最後にもう一度結論を述べて、あなたの伝えたいことを主張しましょう。

まとめ

PREP法を使えば、シンプルで短い文章を作ることができます。
聞き手にとってもわかりやすく、理解を得られやすいのも嬉しいメリットですね。

しかし、PREP法はシンプルな構成法ゆえに、ひとつひとつのパートにコツや注意点があります。
そのため、ぜひ今回紹介した内容に気を付けながら文章を構成していただければと思います。

というわけで今回は、PREP法を使いこなすためのコツと注意点を紹介しました。