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高松 秀樹

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第7回:大手への就活状況

2021/01/30

昨年10月末に掲載された「就活生の人気企業ランキング」が面白い。

文化放送系列の就職情報研究所が、22年春卒業予定の大学生、大学院生9022名を対象に調査したデータですが、
男子トップに伊藤忠。
2位は三菱商事。
3位には大和証券グループが入り、
総合商社はトップ10に4社も入り、高い人気を誇っています。

ちなみに女子のトップも伊藤忠。
2位は博報堂。
3位は明治グループとなっています。

コロナ禍による「例年からの変化」が興味深いのではなく、
各大学のキャリアセンターへのアンケート結果との比較が面白いのです。

大学が「学生に薦めたい企業」の上位5社には、
JR東日本、トヨタ、ANA、JR東海、JALと、
インフラ系、メーカー系が並んでいるのです。
(最新アンケートを取り直したら、結果は変わるかとも思いますが、それでもコロナ禍にとったアンケートです)

推薦理由を聞くと、「安定性、将来性がある、社員を大事にしている、業界上位、社会的信用がある」などの声が大多数。

学生人気の高い、総合商社は?と言うと。
トップ10に、1社も入っていないのです。

名だたる商社ですから、当然、業界上位ですし、社会的信用だって高いはず。
不思議だな?と感じる方もいるかと思いますが、「総合商社の採用実績」を見ると答えが見えてきます。

例えば「三菱商事」の二桁採用は慶早、東大、京大の4校のみ。国公立を除くと私大は東京の大学からしか採用していないのです。

他の商社も、いわゆる難関校ばかりの厳選採用のため、学生人気が高くてもキャリアセンターとしては薦めにくいようなのです。

どうやらキャリアセンターとは、学生の夢や希望のサポートをする存在ではないようですね。。