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岩田 徹

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第53回 紳士の振る舞い

2021/12/17

サッカー天皇杯準決勝。
川崎フロンターレVS大分トリニータ戦は息詰まる熱戦が繰り広げられ、
延長後半アディショナルタイムに大分が同点に追いつき、
P K戦の末、Jリーグ王者の川崎を撃破しました。
王者相手に一歩も引かず、前線から猛烈にチャレンジし、120分間走り回った大分。
相手の圧力を交わしながら、間隙をついて猛攻を仕掛ける王者川崎。
手に汗握る白熱した試合中に、ふとした光景が印象に残りました。

攻守に駆け回る大分の前線の選手が後半に入り両足に痙攣を起こしました。
グランドに倒れ込み悶絶打つ選手の左足を
川崎の山村選手が、右足を谷口選手が伸ばしていました。
さらにそこに旗手選手がペットボトルを持って駆け寄り、
キャップの蓋を外し相手選手に水分補給を促しました。
体力的に厳しい大分の選手がすぐに駆け寄ることができない中、
前半から激しくやり合っていた川崎の選手が即座に相手を労る姿に、
素晴らしい姿勢だと感じました。

相手選手が一人欠けた状態で試合をすれば有利になるはずが、
そんな小さな考えはなく、その時々でベストの状態の相手チームを
倒してこその王者なのだと感じました。

この試合はプロを目指す子どもたちも多く観戦していたでしょう。
国内トップのプロ選手の立ち振る舞いは大きな影響を与えます。
こうしたプレー以外の面で模範となる行動を
これからも一ファンとして見ていきたいと思うとともに、
私自身も高い意識を持って普段から行動していきたいと感じました。

〜中小企業の採用・育成のヒント〜

「あの人は仕事はできるかもしれないけど、人としては見習いたくないよね。」
そう思われていませんか?

組織の上層部に行けば行くほど、普段の行動、言動は大きな影響があります。
若手社員から仕事面だけでなく普段の行動から目標とされたり、
憧れられたり、真似したいと思われる立ち振る舞いをしていますか?

部下や若手の模範となる人間を、
組織の中に増やしていきたいですね。
きっと引き締まったいい組織になると思います。