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高松 秀樹

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第41回:「丸見え」を求める時代

2021/09/25

先日、セミナーに参加し、「プロセスマーケティング」について学んできました。

・良いものを作るだけではモノが売れない
・プロセス(制作過程)を開示し、顧客の共感を引き出す
・プロセス自体から、「ファン作り/収益」をを獲得する

と言った内容でしたが、「ただ開けっ広げ」にすれば良いというワケではなく、前提として、「商品・サービスが高いレベルで平準化」していることが必要とのこと。

つまりは、いかにプロセスが面白く、興味関心を集めたとしても、質の低いアウトプットではマーケットに届くことはない、ということです。

事例として、「西野亮廣」さんと「ドミノ・ピザジャパン」さんが紹介されていました。
絵本作家としても活躍している芸人・西野さんは国内最大のオンラインサロンを運営していますが、進行中の各プロジェクトは公開され、資金や仲間が集まり、質の高いアウトプットを生み出しているのです。

また、「ドミノ・ピザ」では、「世界一透明なドミノ・ピザ店」をお台場に設け、「見て楽しい、見えて安心」をコンセプトに、「生地作り、調理、焼き上がる瞬間、配達」にいたる一連の様子が伝わるように、ほとんどすべてをガラス張りにした店舗設計に加え、Webカメラ3台が常時オンライン配信されているのだとか。

それにより、「冷凍ピザをレンジで温めているだけでは?」といった不安を払拭し、信頼感、安心感の醸成を狙っているのだそうです。

経営、組織運営においても、「制度・情報の透明化、数値の見える化」などが求められている昨今ですが、商品・サービスにおいても、「産地、出処、製造過程の丸見え」が求められる時代になってきたようですね。