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岩田 徹

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第40回 課題設定と創意工夫

2021/09/17

東京都立小山台高校。
近年の東京都の高校野球において、都立高校として常に上位争いしている強豪校で、
2018年、2019年は夏の東東京大会で連続準優勝しています。

小山台高校は、私立の野球強豪校と違い野球推薦はありません。
自ら野球をしたい生徒が、
偏差値69と言われるほどの難関をクリアして入学してくる学校です。

この小山台高校は定時制の高校も併設しているため、平日は17時完全下校です。
そのため授業終了後から下校までの時間が練習時間となり、
平日の練習時間は約90分。しかも学校のグランドが使えるのは週3日。
狭いグラウンドは他部と併用のため、自ずと練習内容も限られてきます。

中学年代から有望視された選手を全国から集め、
照明付きの野球専用球場と雨天練習場、トレーニングルームを完備し、
どっぷり野球に専念できる環境のある私立高校とはまるで違います。

分刻みで設定されている練習内容をキビキビとこなす選手たち。
一つ一つの練習に意図を設け、体力向上と技術向上につなげています。
また各選手は野球ノートと技術ノートという2冊のノートを保有し、
日々の練習内容や課題など様々な気づきを記載したり、
マネージャーに撮影してもらったフォームの連続写真を貼り付けて
自身のフォームをチェックし課題を設定しています。

ノートは監督と選手、選手間でのコミュニケーションツールにもなっているようです。
偏差値69の難関高に入学する生徒たちであり、考える力は元々あるのでしょう。
監督からの技術指導を参考に、自ら課題設定し日々の練習で課題に取り組む。
また集合練習以外の自主練習でも技術力の向上に励んでいるようです。

その結果が都大会での好成績に繋がり、
さらに新たに素材のいい選手たちが集まってくる。
そんな好循環が生まれているようです。

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与えられた練習メニューをただこなすだけでヒットが打てたり、
試合に勝てたりする訳ではありません。

仕事も同様です。
継続的に成果を出し続けるためには、何が課題かを自らが設定、理解し、
課題解決に向けて創意工夫できるかが大切だと思います。

短期的な課題や問題に対してGoogle検索で答えを見つけることは簡単かもしれません。
他人に答えを求め、その場を凌ぐこともできるでしょう。

ただそれだけで本当の意味での力をつけたとは到底言えません。
また環境が整っていないことをできない理由にするのは格好悪いです。
課題設定と解決に向けての創意工夫。成長していく上で大切な要素ですね。