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高松 秀樹

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第28回:老舗スーパー100周年のチャレンジ

2021/06/26

阪神阪急東宝グループの中心企業、エイチ・ツー・オー・リテイリング傘下「イズミヤ」が創業100周年を迎えています。

イズミヤさんと言えば、大阪を中心に近畿圏に約80店舗のスーパーマーケットを展開していますが、そのひとつ「河内長野店」にて、チャレンジングな取組みをしています。

4階の生活雑貨売り場だった、約2700平方メートルを、市民交流の場「イズミヤゆいテラス」として市に無償貸与しているのです。
全面改装された工事費のうち1億円は市から提供されているとは言え、「売り場の無償貸与」など、初めてのことだそうです。

これまで売り場を縮小する際には、外部からテナントを集め、収益確保に努めてきており、「損して得取れ」を目指す挑戦となるようです。

市民交流の場として、多くの市民が集い、その導線から売上アップにつなげる、というこの狙い。

果たして売上不振にあえぐ商業施設が、新たな客層とともに賑わいを取り戻す「モデルケースとなれるのか?」。
首都圏も含め、大都市周辺の住宅地のオールドタウン化は急速に進んでおり、老舗スーパー×自治体の挑戦に注目が集まっているのです。