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益田 和久

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第14回 リマインダーを使いこなす

2021/06/10

オンラインやデジタルの特性を活かした便利な機能はたくさんありますよね。
仕事や生活の一部として、当たり前になっているものもあり、その便利さを前提として、物事の流れは組み立てられています。

みなさんは、どの機能をよく使われるでしょうか。
私は、予定を詰め込みすぎてしまったり、忘れっぽいこともあるので、「リマインダー」機能が最も役に立っています。

例えば、立て込んでいるときにかかってきた電話に、後程折り返すと伝えて、そのまま忘れてしまったり、外出のついでに買い物をしようと思ってメモまでしたのに、買い物をせずに帰宅してしまうこと等、思い出せば数限りなく失態をしておりますが、リマインダー機能を使いこなすようになって、随分とその“残念な状態”を回避することができるようになっています。

リマインダー機能といっても、幅広い解釈がありますが、一般的な認識からすると、「一定の時間になったらやるべきことをアラームによって知らせる」ものだと思います。

先述したような、急に発生したちょっとした用事や、何かのついでにやろうとしていたことなど、内容的には「やることリスト」に記載するまでもないことの、“抜け漏れ”がないようにすることが多いかもしれません。

また「やることリスト」に記載したことでも、それほど急いでいないことも、リマインダーの対象にすべきだと思います。

例えば、久しぶりにコンタクトをとってみたい方がいて「連絡しよう」と思っていても、「そのうち」と思っていて、結果何年もコンタクトしていないというようなことです。

私の場合、以前大変にお世話になった方が、病気療養で自宅で過ごしているから、時間のあるときに顔見せてとお声がけをされていたのに、先延ばしにしてしまい、お会いできずに他界されたという、残念な経験が何度かありました。

それからは「連絡をとりたい人」というリストを作成して、そのリストを定期的に見返すためのリマインダーをかけています。

つまり、忘れないようにメモはしたのはいいが、そのメモの存在を忘れてしまうので(苦笑)それを回避するためのリマインダーをかけるのです。
研修で受講者の方にお尋ねすると、メモしたこと(記載した場所)を忘れてしまう方は、一定数いらっしゃるようです。
やることが多すぎるのか、やることをリストアップした時点で安心してしまうのか、人によって背景は様々でしょうが、いずれにしても、「タイミング」は大事ですよね。

また、「やることリスト」の記載項目が多すぎて優先順位づけが大変だったり、モチベーションが下がってしまうという方も一定数いらっしゃるようです。
私も、思いついたら「やることリスト」にどんどん追加していくので、その気持ちはよくわかります。

こういったときこそ、リマインダーの出番です。先々のやることを予測してリストアップしたら、そのことをやるべきときがきたときに、リマインドのアラーム設定をしておけばいいと思います。
やることが多い方は、目の前のことに集中する意味でも、頭の中から「今は気にしなくてもいいこと」を外しておくと、ストレスも少なくなるのではないでしょうか。

今やるべきことだけに集中できれば、抜け漏れも少なくなるはずです。
これは、メールやチャットツールの「スヌーズ」機能がそれにあたりますね。
今は処理ができないから先送りするけど、然るべきときがきたらリマインドをしてくれるので、そこまでは目の前のことに集中することができるということです。

そして、気をつけるべきこととしては、リマインドのタイミングだと思います。
やることの納期(期限)の日にリマインドアラームが鳴っても、時すでに遅しのことはよくあります。
早めにリマインドするからこそ、予定通りにことが進むわけです。

また、定期的にリマインドをすることによって、意識を高めたり、少しずつ準備を進めていくことも実現可能になります。
大きな(大事な)仕事は、少しずつ進める、適宜確認するということはわかっていても、なかなかできないのが実情ですから。

思い出してみれば新入社員のときに、上司から日々あれこれ言われていたのは、リマインドの声がけであったような気がします。
また、幼少期に保護者から「あれやったか?これやったか?」とうるさく聞かれるのも、ある意味全てリマインドですね。
まだリマインドをしてもらえるうちはいいのかもしれませんし、裏を返すと心配されているのだと思います。
そういった面では、自己管理力を向上させるには、自分で自分にリマインダーをかけなくていけませんね。
実質的に上司がいない今の私にとって、リマインドツールが上司であり、秘書でもあります。

日々やることが満載のみなさま、リマインド機能をもったデジタルツールはたくさんあります。
ご自分の忙しさに合わせて、是非使いこなしてみてはいかがでしょうか