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岩田 徹

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第192回 努力は報われるかわからない

2024/08/16

17日間開催されたパリ五輪が終わりました。
連日、日本代表選手の活躍が報じられ、多くの人々に勇気や感動を与えてくれました。
帰国後、メダリストが集まり記者会見が開かれていましたが、
一昔前では考えられないくらいの多くのメダリストが集まりました。
これだけ多くのメダリストを輩出した日本。
各競技、団体がオリンピックでのメダル獲得を目指し、
長期に渡り、選手の発掘、育成を行ってきた成果ではないでしょうか。
4年後のロス五輪にも希望を抱かせる、そんな大会だったと思います。

オリンピックの閉幕に合わせるように、夏の甲子園が開幕しました。
小さい頃から甲子園でのプレーを夢見、そして夢を実現させた高校球児。
熱中症アラートが発令されている炎天下での試合。
夏の甲子園の在り方そのものが検討されている状況。
100年の時を超えて、今、高校野球も新たなステージを迎えています。
今大会の開会式、智弁和歌山高校の辻主将が選手宣誓を行いました。
そこで述べられていたこと。
それは、甲子園が100年間、聖地であり続けたこと。
全国の高校球児が甲子園でプレーすることを目指し、
苦しい練習を乗り越えて夢の舞台でプレーする権利を得たこと。
そしてこれから先の100年も聖地であり続けるために、
出場している選手たちが全力を尽くし、多くの人に勇気や元気や感動を与えること。
それこそが聖地であり続けるために必要であることを訴えていました。
前述したオリンピックでもそうですが、
多くの先人が道を切り拓き、受け継いだ現役選手が全力を尽くし新しい形にしていく。
それが繋がり歴史や伝統となる。
その歴史や伝統を次の世代に受け渡す大事な役目を、
今大会に出場する選手たちは請け負っています。
「努力したとしても報われるとは限らない。しかし、努力しなければ報われることはない。」
かつてメジャーリーグで活躍されたイチロー選手の言葉を引用し、辻主将は宣誓しました。

会社や組織も一朝一夕で出来上がるものではありません。
様々な壁にぶつかりながら、時間をかけて強くなっていくものです。
強い組織を作るために努力は必要です。
でも、必ず成果につながるかわかりません。
が、努力しなければ成果につながることもありません。
スポーツの世界で夢を実現された皆様をヒントに、
強い会社、組織を作っていけるよう、まだまだ努力が必要ですね。