回転寿司大手「スシロー」を運営する「フード＆ライフカンパニーズ」が7月頭に「社長人事」を発表しました。
水留浩一社長（56）が2024年10月1日付で退任し、山本雅啓副社長執行役員（46）が社長執行役員に昇格するとのこと。
現社長は「日本航空副社長」などを経て2015年、社長に就任し、特に「海外展開」の強化に取り組み、コロナ禍や迷惑行為騒動などで一時客足が落ち込んだものの、「デジタル戦略」に注力するなどして業績を伸ばしましたが、さらなる飛躍を目指し、「若手社長」へとバトンを繋いだようです。
他を見渡してみましても、2024年3月、「大丸松坂屋百貨店」や「パルコ」などを傘下に持つ「J.フロント リテイリング（JFR）」では、「歴代最年少」となる48歳で小野圭一氏が社長に就任しています。
小野社長は「大丸出身」ですが、社長どころか、店長も未経験ながら、これまでの仕事ぶりから「俯瞰力・胆力」が認められての大抜擢のようです。
さらには、「キングジム」も7月頭に木村美代子常務が社長に昇格する人事を発表しています。
9月半ばに開催予定の「定時株主総会」を経て正式に決定するとのことですが、社長交代は1992年以来「32年ぶり」。そして創業家以外からは初めてという、こちらも大抜擢な昇格です。
多様な人材を活用する世の中の流れは、大手企業のトップ選定にも影響を与えているようですね。
