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高松 秀樹

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第188回:NIKEの逆鱗

2024/07/20

「米ナイキ(NIKE)」が、スニーカーカスタムクリエイター集団「ザ シュー サージョン(THE SHOE SURGEON)」に対し訴訟を起こしました。

「THE SHOE SURGEON」は、LAを拠点に「NIKE」を中心としたスニーカーのカスタマイズを展開していますが、顧客には、NBA選手や人気ミュージシャン、ハリウッドスターなど多くのセレブを抱え、近年では「グッチ(GUCCI)」や「ランバン(LANVIN)」などのラグジュアリーブランドとのコラボも進めており、その卓越したシューズカスタムの技術とセンスで確固たる人気を誇っていますが、今回の訴訟は「NIKE」が法的措置を取る前に同社に対して「知的財産権侵害の停止」を何度か求めたが、改善が見られなかったために提起されたとのこと。

「NIKE」側は、「偽造品」を販売されたことで「ブランド価値」が著しく損なわれたとして、「偽造品破棄」や「6000万ドル(約95億円)」以上の「損害賠償」を求めているようです。

デザインを変更したとしても、NIKEのロゴマークを付けたまま販売するのであれば「商標権の侵害」になり得るのは日本でもアメリカでも同じです。

「カスタムカー販売」を手がけるビジネスなどとどう違うのか?と疑問に感じ、調べてみましたが、カスタムカーは「製造メーカーの許諾」の下で作っているか、または大目に見られているだけのようでした。

以前、「YAMAHA」のバイクを改造して「YAMAHAステッカー」を貼った状態で販売していた業者に対して「ヤマハ発動機」が商標権侵害の警告書を提示したことがありましたが、やさしく言っているウチに謝罪や改善策を練らないと、ナイキのような巨大企業を相手にする訴訟は困難な道をたどりそうですね。