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岩田 徹

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第20回 2番DH大谷翔平

2021/04/30

メジャーリーグ、二刀流で活躍されている大谷翔平選手。
打者で起用されている時は主に2番打者として打席に立っています。

一昔前の2番打者のイメージはいかがでしょうか?
小柄で器用で進塁打が打てる、つなぎの役割、というイメージではないでしょうか。

かの有名な野球マンガ「ドカベン」では殿馬選手が務めています。
小柄で器用で秘打がある。まさしく理想の2番打者でした。

では大谷選手は殿馬選手のイメージでしょうか?
体型からして全く違いますね。

現代野球、特にメジャーリーグはチームで一番いい打者を2番に据えるという
2番打者最強説があります。
かつては足の速い1番打者が出塁し、2番打者が送り、3、4番で返す。
というのが主流でした。

今は1番が出塁し、2番がさらにチャンスを広げる、もしくは1番を返す、というのが狙い。
1番が出塁しなかった際も2番に最強打者がいることで初回にチャンスを作り、
クリーンアップで先制点を奪い、試合を優位に進めることが可能になります。

現代野球の2番打者に求められる要素は、
選球眼がよく、足が速く、強い打球が打てて、長打力がある。
大谷選手はまさに理想の2番打者なのかもしれません。

その大谷選手を2番で起用できるチーム力があるからこそではありますが。
私の草野球チームなら、間違いなく4番ピッチャー大谷翔平です。

〜中小企業の採用・育成のヒント〜

事業において、どの人材をどの役割に据えるのか。
恐らく多くの中小企業ではエース級の人材に全ての打順の役割を依頼しているはずです。

出塁も進塁打も得点打も。そして投げては完封を。
二刀流どころではないはずです。

野球の打順や守備の役割をヒントに、自社の人材配置を考えてみるのはいかがでしょうか。
レギュラークラスの人材が9人揃わない、という悩みもあるかもしれませんが、
社員一人一人が何か一つでも光る個性や力を発揮し得る役割を見出すこともまた、
経営者や管理職がやるべきことではないでしょうか。