HACHIDORI NO HANE(ハチドリのはね)HPトップ

高松 秀樹

ホーム > 高松 秀樹 > 記事一覧 > 第131回:憧れの仕事の現実

第131回:憧れの仕事の現実

2023/06/17

「近畿日本鉄道」=通称、近鉄が発表した子供向けの職業体験イベントの内容が話題です。

「きんてつ駅のお仕事体験2日間 ㏌ 大和上市駅 ~大和上市駅長になっていろんな駅業務に就く体験型ツアー~」と題されたイベントは、

・対象=小学4年生~6年生
・日程=第1回目:7月29日~30日、第2回目:8月19日~20日
・宿泊=駅の合宿所
・1日1組限定企画=保護者含めて4名まで
・参加費=大人1人あたり10,000円、子供1人あたり30,000円
・スケジュール:初日集合は午後3時30分に下市口駅。
以降は「改札業務」や「列車監視」などの実務体験をして就寝は「深夜24時ごろ」を予定。
翌日起床は午前4時30分ごろ。
午後12時ごろ終了予定

との内容ですが、

・24時就寝って、子供のお仕事体験にして、深夜勤務って、、
・それより、睡眠時間が4時間しかないって、、ブラックか!!
・子供の体には負担が大きすぎやしないか?
・辛すぎるプラン、、もはや駅員の夢は捨てざるをえないのでは、、
・子供にとっても過酷だけど、付き添いの親にとっても修行やろ、、

などなど、

そのリアルな内容にSNSが湧いています。

「近鉄」の告知案内には、注意書きとして、

・仮眠時間は約4時間ほどです
・入浴はできません
・夕食、朝食は含んでおりません。各自でご準備ください
・寝具はご用意いたします

と記されているようで、

・「リアリズム」という点ではこれほど優れたものもない
・実際の業務と同じ内容を体験できることは、仕事を理解できるし、本当の学びになるね
・必要に応じて休憩や仮眠してもよいということなので、十分に配慮なされているものと感じる
・費用についても「本物の駅員さん」が数人付きっきりになるのだから、むしろ安いやろ
・(駅員ですが)昼間賑わっている駅はイメージしやすいでしょうが、最終列車が終わり深夜の静かな駅構内に物音が響く雰囲気は、駅で夜勤をしなければ味わえない「特別な感覚」です。ぜひ楽しんでほしい!

などと、現役駅員さんを含めた多くの賛成意見も上がっています。

大手私鉄である「近鉄」さん。「JRグループ」を除く日本の鉄道事業者の中では「最長の501.1 km」の路線網を持っていますが、素敵な企画ですよね。

駅員に憧れる多くの子供たちにとって、夢だけでなく、現実も感じ取れる「貴重な体験」となることを願っています!