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高松 秀樹

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第15回:「起業の天才」が残したモノ

2021/03/27

「戦後最高の起業家」とも称されるリクルート創業者の江副浩正氏の生き様が綴られた書籍「起業の天才」が話題です。

世に「元リク」なる言葉が浸透しているようにリクルート出身者には、ビジネスで活躍している方が多く存在し、同社は「起業家輩出企業」としても有名です。

東大出身だろうが、高卒入社だろうが、性別、年齢など気にもせず、フラットに付き合い、自身を含め、お互いを「“さん”づけ」で呼び合う社風づくりなど、「江副さん」の残した空気感は、日本の大企業の多くに存在する旧態依然とした風土やシステムとは異なり、「人材を育むムードや文化」として脈々と受け継がれているように感じます。

そんなリクルートグループですが、4月から約1.6万人の社員を対象に、有給を除いた年間休日を「130日から145日」に増やします。

15日増に伴い、勤務時間を「1日30分」増やし、「7.5時間から8時間に延長」することで、年間労働時間にも変更が生じないため、給与改定などを行うことなく「週休3日」レベルの勤務体制へと移行するのです。

同社では「副業」も推進されており、自己成長の機会が増えることで、ますます優秀な方が集まってくる可能性が増しそうですね。

他の大手とは異なる施策に、先んじて取り組む。これこそ江副さんが残した空気のように感じます。

いよいよ大手企業でも「週休3日」の時代が到来するかもしれませんね。